「脱・石油」

 
「脱・石油」
 
NY株式市場で主要3指数は上昇しザラバベースの史上最高値を更新。
NYダウは終値ベースで初めて2万9000ドル台に乗せた。
S&P500も終値ベースで市場最高値を更新。
米中両国が貿易交渉を巡る「第1段階」の合意に署名。
今回の合意では、中国が2年間にわたり追加的に少なくとも2000億ドル相当の米国の農産品、モノ、サービスを輸入する方向が確定。
市場の焦点は企業決算発表にシフトするが「署名を見込んだ業績見通しに注目」という見方だ。
トランプ米大統領は「米中が第2段階の合意に達し次第すべての関税措置を解除する」とコメントした。
バンカメの第4四半期決算は利益が予想を上回った。
ただ2020年上期に純金利収入が減少するとの見通しが嫌気され1.8%安。
第4四半期決算が市場予想以上の大幅な減益となったゴールドマン・サックスは0.2%安。
年末商戦期の売上高が自社予想を下回った小売り大手ターゲットは6.6%安。
2020年通年の調整後利益見通しを確認した医療保険最大手ユナイテッドヘルスは2.8%高。
12月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.1%上昇。
モノが値上がりする一方でサービスが伸びず市場予想の0.2%上昇に届かなかった。
国債利回りは低下(価格は上昇)。
10年国債利回りは1.786%。
2年国債利回りは1.559%。
為替市場で「署名」には反応薄。
英ポンドは小幅高。
ロシアルーブルは軟調。
スイスフランは対ドルで約1年ぶり、対ユーロで約3年ぶりの水準に上昇。
ドル円は109円台後半。
 
日経平均は寄り付き102円安、終値108円安
4日ぶりの反落で日足は4日ぶりのほぼ十字の陰線。
水曜は今年2連敗で「株安の水曜日=希望の水曜日」という見方も出て来た。
今年になってから7日連続で3ケタの変動だ。
直近3日間で約800円超上昇しておりその反動との見方だ。
1月SQ値(23857円)に対しては2勝1敗。
そんな中でも日経ジャスダック平均は4日続伸。
東証1部の売買代金は2兆628億円。
値上がり781銘柄。値下がり1256銘柄。
新高値63銘柄(前日141銘柄)。
新安値17銘柄(前日21銘柄)。
騰落レシオは99.07(前日102.10)と低下。
NTレシオは13.82倍と上昇(10月28日が13.87倍)。
サイコロは6勝6敗で50.0%。
25日線(23693円)からは0.94%のプラスかい離。
200日(21950円)からは8.96%のプラスかい離。
5日線(23747円)は右肩上がり。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲15.066% 。
買い方▲5.857%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.956。
買い方▲12.532%。
空売り比率は40.7%で2日連続ぶりの40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は6.3%。
1月10日時点の信用売り残は30億円増の8950億円。
3週ぶりの増加。
同信用買い残は506億円増の2兆2742億円。
2週ぶりの増加。
信用倍率は2.54倍(前週2.29倍)。
日経HVは17.0、日経VIは14.36。
日経平均採用銘柄のPERは14.45倍。
EPSは1656円。
PBRは1.16倍。
BPSは20617円。
225先物採用銘柄の益回りは6.92%。
ドル建て日経平均は217.58(12月13日が219.64)。
東証単純平均株価は7円安の2331円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
シカゴ225終値は大証日中比25円高の23935円。
高値23980円、安値23850円。
気学では「逆向かいの日。大いに高きは売り、安きは買い」。
金曜は「一方に偏して動く日。足取りにつくべし」。
勝手雲の上限(23895円)がサポート。
下限は23567円。
ボリンジャーのプラス1σが23961円、プラス2σが24229円。
金曜に勝手雲は黒くねじれ月曜が株高の日。
来週水曜が天赦日というスケジュールだ。
 
来週21日から開催予定のダヴォス会議を前にして世界経済フォーラムが「グローバルリスク報告書」を発表。
2年ぶりにトランプ米大統領が出席。
残念ながら安倍首相はビデオレターを昨日撮影していた。
報告書では・・・。
20年に増大するリスクは経済的対立と国内政治の二極化。
今後10年の発生するリスクは「異常気象」、「大規模自然災害」などが上位。
結局はESGとSDGsに帰着するようだ。
そんな最中にEUは脱・化石燃料に10年で120兆円の投資を行うという記事。
石炭を外し、石油比率も下げ、再生エネルギーを賛美している。
温暖化の原因が二酸化炭素という証明はされていないが少なくとも異常気象は間違いない。
これは理解できる。
そして考えておくべきは石油やシェールとの関係。
もう石油には頼らないというのだから、中東諸国にとっては大問題。
脱石油は中東米国の悲惨ということにつながることになる。
そして「油断の国」の日本にとっては悪くない方向。
省エネに進んできた日本は脱石油エネも得意になってくるに違いない。
 
興味深いのはマネックスの公募投信。
企業経営者との対話を通じて価値向上を目指す運用だという。
個人マネーを呼び込み、資産運用業を収益の柱にするという。
ロボット投資などとは真逆の世界を目指したことは違和感でもある。
方向性を見失い明確な未来を描けない証券界が実業他社の「価値向上」を目指すのは可能なのだろうか。
ここに疑問が残る。
自社の明確な未来像を示すのが先だろうと思うのは杞憂だろうか。
もっとも方向は悪くないし企業が投資家に身近になるという点でも悪くない。
ただ投信という武器を持った対話というのは圧力にはならないのかどうか。
自己を含めて当初100億円程度の規模ではそんなことはなかろう。
 
NYダウは90ドル高の29030ドルと反発。
NASDAQは7ポイント高の9258ポイント。
S&P500は6ポイント高の3289ポイント。
ダウ輸送株指数は30ポイント高の11195ポイント。
SOX指数は1.19%下落。
VIX指数は12.45。
3市場の売買高は73億株(直近20日平均70億株)。
225先物CME円建ては大証日中比25円高の23935円。
ドル建ては大証比日中比45円高の23955円。
ドル円は109.88円。
10年国債利回りは1.786%。
2年国債利回りは1.559%。
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
カクヤス(7686)・・・動兆
 
カクヤスに注目する。
同社は業務用酒販店「なんでも酒やカクヤス」を展開。
昨年12月に東証2部に新規上場。
業務用売上がけん引する安定した業績成長が見込まれる。
 

(兜町カタリスト櫻井)

株ちゃんofficial xはこちら!
目次