堅調な展開が期待
27日の日経平均株価は続伸も上値が重そうだ。
日経平均株価の予想レンジは、2万3200円-2万3500円。
前日のNYダウ工業株30種平均が連日で最高値を更新し、買い安心感が継続するとみられている。円相場が1ドル=109円近辺と落ち着いた動きとなっていることも支えになるだろう。
ただ、手掛かり材料に乏しいこともあり、高値警戒感から利益確定の売りも出やすい。上値は前日を130円程度上回る2万3500円近辺との見方が多く、12日に付けた年初来高値(2万3520円)の更新は難しいだろう。節目の2万3500円を突破するにはやや材料不足のように思われるが、プラス圏で小じっかりの地合いが続くと考える。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、26日の大阪取引所終値比60円高の2万3440円だった。
前日の日経平均は一時300円を超す上げとなり、年初来高値を上回ったが、その後は伸び悩んだ。協議が大詰めを迎え、投資家が神経質になっており、きょうも米中関係を巡るニュースに相場が上下に振れる展開が予想される。
例年11月下旬から12月上旬は機関投資家による配当再投資の買いが入りやすい時期とされている。需給をある程度支えそうだ。
日程では、日本時間午前に10月の中国工業企業利益が発表される。
【好材料銘柄】
■石垣食品 <2901>
中国・東水食品と日本、中国、アジア、米国などにおける相互の商品販売で提携。中国子会社が製造するビーフジャーキーの中国市場開拓を進めるほか、東水食品の海産加工品を日本・海外向けに販売する。
■アゼアス <3161>
上期経常を一転81%増益に上方修正。
■あすか製薬 <4514>
開発中の経口子宮筋腫治療剤「ウリプリスタル酢酸エステル」の第3相比較試験で主要評価項目を達成。
■カイオム・バイオサイエンス <4583>
スイスADCT社に導出したがん治療用抗体「ADCT-701」について、研究開発進捗に伴うマイルストーンを達成。これに伴い、19年12月期第4四半期に約2700万円を事業収益として計上する。また、東京慈恵会医科大学と実施した、ヒト化抗TROP-2抗体を用いた胆道がん・膵がんを標的とする光免疫療法に関する研究成果が米国の論文誌「Cancer Medicine」に掲載。
■クレアホールディングス <1757>
大阪府豊中市に保有する販売用不動産(店舗・共同住宅)を売却。20年3月期第3四半期に収益を計上する予定。通期業績への影響は現在精査中。
■ソフトフロントホールディングス <2321>
自然会話AIプラットフォーム「commubo」がテイケイのデジタル警備員システムに採用。東京都の「Tokyo Robot Collection」事業における実証実験に参加する。
■ヴィンクス <3784>
今期配当を3円増額修正。
■ラクオリア創薬 <4579>
韓国CJヘルスケアとの戦略的提携を拡大し、「tegoprazan」に関する北米・欧州を対象としたライセンスをCJ社に供与する。
■セルソース <4880>
住商ファーマインターナショナルと脂肪組織由来幹細胞の分譲契約を締結。研究用途での提供を開始。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
27(水)
《決算発表》
プラネット、タカショー
【海外】
米7-9月期GDP改定値(22:30)
米10月耐久財受注(22:30)
米10月個人消費支出・個人所得(22:30)
米10月NAR仮契約住宅販売指数(11/28 0:00)
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