3日の日経平均は反落。149円安で取引を終えた。
米株安の流れからギャップスタートとなったが、寄り付き直後の23186円84銭を底に、その後はじりじりと下げ幅を縮める展開だった。
きょうの反応を見る限り、弱材料には耐性を示すここ最近の傾向に変化はない。
ただし、トランプ大統領が関税の話に言及する局面では、ドル高がけん制されて円安が期待しづらくなる点には注意が必要だろう。
あす4日の日経平均株価は、米重要経済指標を控え様子見気分か。
現地4日には米11月ADP雇用統計、米11月ISM非製造業景況指数の発表が予定され、内容を見極めたいとして売買が手控えられる可能性がある。
米中貿易協議の結果待ちの状況でもあり、上値は買い進みにくいとみられる。
ただ、日経平均株価は「11月21日のように25日移動平均線を割り込んでくると買いが入ってくる」とし、同線が下値支持線として意識されており、下値も限定されそうだ。
新興市場に関しては、この相場の中でマザーズ指数、ジャスダック平均の両指数が上昇と、一段と動きが良くなってきた。
個別には過熱感が強いと思われるものもあるが、きょうは政府の経済対策に絡む思惑から動意づいたものも多く、テーマ性のあるものを物色する流れはしばらく続くだろう。
仮に円安一服傾向が強まったとしても、為替の影響が軽微な新興市場が受け皿になると期待でき、日本株全体では堅調な地合いが維持されると考える。
5Gのほか、教育ICT、マイナンバーなどのテーマ株物色が活発であった。個人主体の中小型株物色に広がりがみられるなど、個人のセンチメントは改善しており、引き続き中小型株物色が中心になりやすいだろう。
■テクニカル・ポイント(3日現在)
24607.01 ボリンジャー:+3σ(26週)
24604.34 ボリンジャー:+3σ(13週)
23935.73 ボリンジャー:+2σ(13週)
23821.54 ボリンジャー:+3σ(25日)
23696.91 ボリンジャー:+2σ(26週)
23630.57 ボリンジャー:+2σ(25日)
23439.59 ボリンジャー:+1σ(25日)
23403.91 6日移動平均線
23379.81 ★日経平均株価3日終値
23267.11 ボリンジャー:+1σ(13週)
23248.61 25日移動平均線
23167.39 均衡表転換線(日足)
23156.83 均衡表基準線(日足)
23057.64 ボリンジャー:-1σ(25日)
23038.58 新値三本足陰転値
22866.66 ボリンジャー:-2σ(25日)
22786.82 ボリンジャー:+1σ(26週)
22675.68 ボリンジャー:-3σ(25日)
22598.49 13週移動平均線
22458.47 均衡表転換線(週足)
22279.54 均衡表雲上限(日足)
22077.08 75日移動平均線
ローソク足は陽線を引いた。ただ、ザラ場高値は5日線に届かず、短期的な調整圧力の継続を示唆している。RSIは46.15%(昨日55.34%)と10月11日以来の水準に低下し、こちらも調整圧力を窺わせた。
一方で一目均衡表の基準線と転換線が横ばいを継続し、売り買いの拮抗状態を示している。ボリンジャーバンドで-2σから+2σの各線が中心線に向かう5本線収束を形成しつつあり、日経平均は目先のもみ合いを経て、上下いずれかに大きく放れる可能性を増している。
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