292円安と大幅続落、米中関係に懸念

日経平均株価は前日比292円01銭安の2万3087円80銭と大幅続落。
朝方は、売り優勢で始まった。トランプ米大統領が中国との貿易交渉について期限を設けない考えを明らかにし、早期合意が遠のいたとの見方から、米主要3株価指数が3日続落。
円高・ドル安も重しとなり、一時2万3044円78銭(前日比335円03銭安)まで下落した。その後下げ渋る場面もあったが、戻りは限定され、前引けにかけて上値の重い動きとなった。
 
一方、不動産や日用品など景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ株は買われた。日経平均も朝方の下げが一服すると、香港ハンセン指数などアジア株の動向や円相場をにらみながら2万3100円近辺での動きとなった。

この日は、ファーストリテイリングが月次販売の弱さを受けて急落したことも日経平均の重しになった。電力や不動産、陸運など内需業種の一角には買いが入ったほか、東証1部だけで年初来高値は50程度あり、東京株式市場は全面的なリスクオフ状態というわけではないが、「ファーストリテとトランプ発言の合わせ技」の売りには勝てず、前場の日経平均は大幅安で終わった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9807億円、売買高は5億2719万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1345と、全体の約6割を占めた。値上がりは690、変わらずは120銘柄だった。

 


 
個別では、ファーストリテイリングが大幅安、資生堂も軟調。ファナック、東京エレクトロン、アドバンテスト、TDK、太陽誘電、安川電なども下落した。木村化工機が急反落、CKDも大きく値を下げた。
 
半面、任天堂は連日で年初来高値を更新した。内田洋行も上値追い。バンナムHD、住友不、菱地所、トヨタ、エーザイが上昇した。花王も堅調。サインポストがストップ高に買われ、ニッカトーも物色人気。GSIクレオスなども上昇した。
 
東証2部株価指数は前日比61.16ポイント安の7136.00ポイントと続落した。
出来高5448万株。値上がり銘柄数は125、値下がり銘柄数は256となった。
 
個別では、魚喜、アシードホールディングスが年初来安値を更新。パス、インスペック、土屋ホールディングス、レオクラン、ウインテストが売られた。
 
一方、技研ホールディングス、パシフィックネット、ハイパー、サイバーステップ、広栄化学工業など15銘柄が年初来高値を更新。ミダック、アジア航測、スリーエフ、北越メタル、ヨネックスが買われた。

 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次