日経ジャスダック平均株価は9日続伸した。終値は前日比10円72銭高い3700円53銭と、2018年10月23日以来の高値をつけた。
ジャスダックは朝方マイナスで始まったが、次第に買い先行の展開となった。
米中協議の長期化懸念から東証1部の主力株が下落するなか、海外景気の影響を受けにくい内需株が中心の新興市場銘柄に個人投資家の買いが入った。アエリアや多摩川HD、ミナトHDが上昇した。
市場からは「個人投資家が割安株などに買いを入れる個別物色の動きが新興市場を支えている」という。世界景気の影響を受けにくい中小型株への志向は強く、きょうは一段とその傾向が出ていた」との見方があった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で501億円、売買高は6101万株。
値上がり銘柄数は280、値下がり銘柄数は320となった。
個別では、ウチダエスコ、トライアイズ、大井電気がストップ高。イワブチ、極東産機、KYCOMホールディングスは一時ストップ高と値を飛ばした。アプライド、エスエルディー、システム ディ、ODKソリューションズ、昭和パックスなど23銘柄は年初来高値を更新。ミナトホールディングス、アンビスホールディングス、パウダーテック、放電精密加工研究所、細谷火工が買われた。
一方、三洋堂ホールディングス、中京医薬品、インヴァスト証券、テーオーホールディングスが年初来安値を更新。日本フォームサービス、リバーエレテック、AKIBAホールディングス、ダイヤ通商、インフォメーションクリエーティブが売られた。
