3日、4日と日経平均が弱い中で新興市場がしっかりとした動きを見せたが、きょうは日経平均が上昇する中で新興市場がさえなかった。
ジャスダック平均は10日続伸とはなったものの、かろうじてプラスを保った程度で、マザーズ指数は終日弱かった。
直近上場株に売られたものが多いところを見ると、来週から本格化するIPOラッシュに備えての換金売りが一気に出てきたものと思われる。
マザーズ銘柄以外でも、直近派手に上昇した銘柄は手じまい売りに押されるとみておいた方が良いだろう。大型株に関しても、あすは米雇用統計の発表前で、手がけづらい地合いになると予想する。
今週は米中関連のニュースに振り回され続けただけに、週をまたぐリスクも意識される。日経平均が25日線(2万3273円、5日時点)を上回って終えた点は好材料で、あすは同水準がサポートとして機能するかが注目される。
きのう4日の安値2万044円を下回るようだとチャート形状が悪化してしまうため注意したい。
6日の日経平均は、堅調な展開か。
5日のTOPIXと日経平均株価は3日ぶりに反発。
TOPIXは1711ポイントと、5日移動平均線(5日時点で1707ポイント)と25日移動平均線(同1698ポイント)を上抜いた。
一方、日経平均株価は25日移動平均線(同2万3273円)を上回り、5日移動平均線(同2万3327円)に接近した。日経平均株価の5日線越えによる、投資家心理の良化が期待される。
■テクニカル・ポイント(5日現在)
24589.10 ボリンジャー:+3σ(26週)
24577.62 ボリンジャー:+3σ(13週)
23915.87 ボリンジャー:+2σ(13週)
23765.29 ボリンジャー:+3σ(25日)
23683.95 ボリンジャー:+2σ(26週)
23601.30 ボリンジャー:+2σ(25日)
23437.32 ボリンジャー:+1σ(25日)
23341.28 6日移動平均線
23326.42 均衡表転換線(日足)
23300.09 ★日経平均株価5日終値
23273.34 25日移動平均線
23254.11 ボリンジャー:+1σ(13週)
23156.83 均衡表基準線(日足)
23109.35 ボリンジャー:-1σ(25日)
23038.58 新値三本足陰転値
22945.37 ボリンジャー:-2σ(25日)
22781.39 ボリンジャー:-3σ(25日)
22778.81 ボリンジャー:+1σ(26週)
22592.36 13週移動平均線
22458.47 均衡表転換線(週足)
22429.45 均衡表雲上限(日足)
22148.74 75日移動平均線
21930.61 ボリンジャー:-1σ(13週)
21873.66 26週移動平均線
ローソク足は上ヒゲを出して上値での売り圧力の強さを再確認する形となった。下降する5日線が25日線に上から迫って短期デッドクロス形成が接近しており、明日以降の株価下落による急速な地合い悪化リスクに留意したい。
一目均衡表で基準線が横ばいを継続しており、方向感の定まりにくさを示している。
ボリンジャーバンドでは中心線をやや上回って終了。-2σから+2σまでの各線が中心線に向かう5本線収束が続いており、もみ合い相場離脱を経て相場が上下どちらかに大きく動く可能性が増している。
RSIは54.27%(昨日44.97%)に上昇したが中立圏内での動きであり、依然として10月29日の90%台からのRSI低下トレンドを脱していない。
