東証マザーズ指数は前日比0.70ポイント高の866.90ポイントと反発した。
新規の手掛かり材料に欠け、総じて狭いレンジでの小動きとなった。こうした中、個人投資家の目線はやはり直近IPO銘柄に向かうこととなり、フリーやマクアケ、ウィルズなどが大きく上昇した。個別株物色は盛んだった。ただ、サンバイオの動きが落ち着いたものの指数インパクトの大きい時価総額上位銘柄群は高安まちまちだったことから、マザーズ市場は全体としては膠着感の強い一日となった。メルカリやそーせいグループ、CYBERDYNEなどが堅調に推移した。
新規上場が連日続くマザーズ市場では、売買代金が1648億円と大きく膨らんだ。売買代金上位を新規上場銘柄がほぼ独占しており、「個人投資家は年明けくらいまで新規上場銘柄の売り買いで盛り上がる」という。
過去1年以内に上場した銘柄で構成する「QUICK IPOインデックス」(単純平均)は3日続伸し、終値は前日比5263ポイント(1.81%)高の29万4473と、2018年10月22日以来およそ1年2カ月ぶり高値をつけた。東証マザーズ市場の売買代金ランキングでは、12月に上場したIPO銘柄が上位10社中8社を占めた。
値上がり銘柄数は127、値下がり銘柄数は161となった。
19日にマザーズ市場に上場した2銘柄はともに初値をつけた。SREHDの終値は2450円で、初値を25円(1.0%)下回った。ランディクスの終値は3820円で、初値を160円(4.4%)上回った。18日に新規上場したユナイトは上場2日目の19日、初めて取引が成立した。終値は制限値幅の上限(ストップ高水準)となる3905円で、初値を700円(21.8%)上回った。
個別では、ウィルズ、JTOWER、ユナイトアンドグロウがストップ高。フリーは一時ストップ高と値を飛ばした。ピーバンドットコム、エディア、マクアケ、ベストワンドットコム、トランザスなど8銘柄は年初来高値を更新。JMDC、アズーム、アドベンチャー、BuySell Technologies、HENNGEが買われた。
一方、フルッタフルッタ、クラウドワークス、リビン・テクノロジーズ、オンコセラピー・サイエンス、メドレックスなど8銘柄が年初来安値を更新。くふうカンパニー、エンバイオ・ホールディングス、ホットリンク、ピアズ、モルフォが売られた。
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