今週は軟調展開だった。
日経平均株価は先週13日には大幅高となったが、今週はその反動が出てきた格好。週初に年初来高値を更新したものの、その後の下げで節目の2万4000円を下回った。
米国株は堅調に推移したが、日本株はこれに連動することができなかったため、利益を確定する流れが強まった。
日銀の金融政策は大方の予想通り現状維持。今年のイベントをほぼ消化したことで、週後半にかけては手じまいムードが一段と強まった。
日経平均は週間では約206円下落し、週足では陰線を形成した。
日経平均の2万4000円台というのは昨年1月高値(2万4129円)、同じく昨年10月高値(2万4448円)、そして今年12月(2万4091円)と3回しかなく、いずれも滞在期間が極めて短いことで天井となりやすいところでもある。
今回の上昇相場がここで終わるとは思わないが、過去2年間の天井圏となっていることは事実で、買い方にとって案外難しい価格帯に入っているのかもしれない。
日経平均のPERが14.5倍と徐々に割高を示唆する域に入ってきていることでも裏付けられている。
来週は、方向感に欠ける展開か。
米国など海外主要市場がクリスマス休暇に入り、市場参加者も限られる。
日経平均株価の予想レンジは2万3600~2万4100円。
米中交渉が合意に至ったことで、年末年始の波乱への警戒は薄れている一方、好材料もいったん出尽くし感が強まっているため、強気、弱気どちらにも傾きづらい地合いになると考える。小売など2月決算銘柄の第3四半期決算が後半にいくつか出てくることから、これらを材料に個別重視の様相が強まるだろう。
一方、新規上場は26日まで5社の上場が控えておりラッシュが続く。直近IPO銘柄はセカンダリーも含めて活況な商いが続くと予想する。
■テクニカル・ポイント(20日現在)
25184.24 ボリンジャー:+3σ(26週)
25175.06 ボリンジャー:+3σ(13週)
24412.28 ボリンジャー:+2σ(13週)
24341.13 ボリンジャー:+3σ(25日)
24151.46 ボリンジャー:+2σ(26週)
24051.83 ボリンジャー:+2σ(25日)
23942.91 6日移動平均線
23816.63 ★日経平均株価20日終値
23762.52 ボリンジャー:+1σ(25日)
23712.38 均衡表転換線(日足)
23649.50 ボリンジャー:+1σ(13週)
23473.22 25日移動平均線
23408.92 均衡表基準線(日足)
23274.51 均衡表転換線(週足)
23183.91 ボリンジャー:-1σ(25日)
23141.55 新値三本足陰転値
23118.69 ボリンジャー:+1σ(26週)
22894.61 ボリンジャー:-2σ(25日)
22888.31 均衡表雲上限(日足)
ザラ場高値が昨日に続いて下向きの5日線に届かなかったほか、ローソク足は陰線を引いて終了し、短期的な調整色を強めた。
ボリンジャーバンドではザラ場安値が一時+1σを下回り、終値は+2σと+1σの中間より+1σ側に降下。17日を直近ピークとする調整トレンド入りが鮮明になった。
ただ、一目均衡表の基準線と転換線はともに横ばいで終了して目先のもみ合い圏入りを示唆しており、横ばいの株価がボリンジャーの中心線上昇を待つ形で日柄調整が進むシナリオが想定される。
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