[概況]
23日欧米時間の外国為替市場において、英ポンド円が軟調な推移となっている。ジョンソン首相が提案している移行期間延長を禁じる離脱協定法案への懸念が広がっているほか、スコットランドの分離独立を求める機運も強まっており、英ポンド売りが止まらない。そのようななか、英ポンドが対米ドルで1.3000ドルの大台を割れ込みストップ注文を巻き込む形で1.2900ドル台へと水準を下げると、英ポンド円もサポートとなっていた142.00円の大台を割れ込み、一時141.15円まで本日安値を更新する格好となっている。
英ポンド円は大台割れに加えて、5日・20日移動平均線のデッドクロスも確認されており、テクニカル的な地合いは非常に悪い。短期的には、総選挙前にもみ合っていた140.00円付近の水準を目指す展開となる可能性が高そうだ。
一方の米ドル円は109.40円付近で動意の薄い展開。11月米耐久財受注(前月比/予想:1.5%、結果:-2.0%)が非常に弱い結果であったが、反応は乏しかった。クリスマス直前ということもあり参加者が減っているようで目先も同様な展開となることが予想される。
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