NYダウ反落し36ドル安 利益確定売り優勢

24日のNYダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落し、前日比36ドル08セント(0.1%)安の2万8515ドル45セントで終えた。
S&P500種株価指数は4営業日ぶりに反落し、0.63ポイント安の3223.38だった。
 
クリスマスの祝日を翌日に控えて午後1時までの短縮取引。すでに休暇入りした投資家も多く、積極的な売買は手控えられた。ダウは前日まで3営業日連続で最高値を更新しており、利益確定売りがやや優勢だった。
 
24日もトランプ米大統領は滞在先のフロリダ州で記者団に対し、第1段階合意について「合意の施行に向けて速やかに署名することになるだろう」と述べ、調印式に向けて順調に進んでいることを強調した。
 
クリスマス前で休暇を取っている投資家が多いうえ、年末が近づいていることで積極的な取引は見送られた。
 
ダウ平均は小幅高となる場面もあった。米中貿易問題への懸念後退で投資家心理が改善しており、下値は堅かった。
 
前日に上昇が目立った航空機のボーイングが下げ、ダウ平均の重荷となった。
一方、ホームセンターのホーム・デポや小売りのウォルマートなど消費関連銘柄は買われた。アナリストが目標株価を引き上げた半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)も上げた。
 
市場では2020年相場についても楽観的な見方が広がる。「米企業業績も底打ちし、けん引役である個人消費も堅調さは維持し、株価の上昇基調が続く」との声が出ていた。
 
セクター別では半導体・半導体製造装置や食品・生活必需品小売が上昇する一方で、資本財や自動車・自動車部品が軟調。
 
ナスダック総合株価指数は10日続伸した。同7.235ポイント(0.1%)高の8952.884で終えた。9日連続で最高値を更新した。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
28,515.45-36.08
S&P500種
3,223.38-0.63
ナスダック
8,952.884+7.235
NY金(ドル/トロイオンス)
1,504.80+16.10
NY原油(ドル/バレル)
61.14+0.62
円・ドル
109.39 – 109.40±0.00

 


【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は小幅続落した。
3月物は前日比45円安の2万3755円で引け、24日の大取終値を5円下回った。24日の米NYダウ工業株30種平均が反落し、日経平均先物にも売りが波及した。
25日のクリスマス休日を控え利益確定売りもみられた。
この日の3月物安値は2万3730円、高値は2万3805円。
 
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
23755 ( -5 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
23780 ( +20 )
( )は大阪取引所終値比

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7632.24(+8.65)
FTSE100種総合株価指数は10日続伸した。前日の終値に比べ8.65ポイント高の7632.24と7月下旬以来、約5カ月ぶりの高値(終値ベース)で引けた。クリスマスの前日で短縮取引だった。構成銘柄の約6割が上昇した。
 
クリスマス休暇に入った投資家も多く、日中を通して狭い範囲での取引だった。銀行と石油株の上昇が株価指数を押し上げた。
 
個別銘柄では、英金融大手ロイズ・バンキング・グループが2.0%高。英流通・アウトソーシング会社ブンズルは1.7%高。特殊化学品大手クローダ・インターナショナルと英オンライン食品販売オカド・グループ、英信用リスク管理サービス会社エクスペリアンは各1.6%高だった。

一方、英通信大手BTは3.0%安。英航空機エンジン製造大手ロールス・ロイスと英・オランダ系日用品・食品大手ユニリーバはそれぞれ0.9%安とふるわなかった
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
休場
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 6029.55(+0.18)
 

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