28日の日経平均は6営業日続伸。67円46銭高の2万2867円27戦(出来高概算10億1000万株)で取引を終えた。後場半ばには一時2万2896円22銭まで上げ幅を広げており、年初来高値を更新している。
インテルなど良好な主要企業決算が相次いでいる米株高のほか、米中貿易交渉の進展期待を背景に買い先行の展開となった。
今週は連邦公開市場委員会(FOMC)が控えており、今年3度目の0.25Pt利下げが予想されている。また、日銀の金融政策決定会合ではマイナス金利深掘りへの思惑等が出ているが、結果的には見送るとみられる。日米金融政策の行方を見極めたいとする模様眺めムードから、上値追いは慎重になるところであろう。
そのため、日経平均は終日2万2800円を上回っての底堅さが意識されるものの、日中値幅は70円弱と狭いレンジ取引が続いた。
明日29日の日経平均株価指数はもみ合い展開か。
19年4-9月期決算の発表が本格化するなか、決算に絡んだ個別株を物色する動きが強まる方向にあるが、全般は主要企業の業績内容を確認したいとして様子見気分に傾きやすいとみられる。29-30日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)待ちという状況も手控え要因になろう。
日経平均株価はフシ目にあたる2万3000円を視野に入れており、上値での利益確定売りを警戒する向きも少なくないだろう。
■テクニカル・ポイント(28日現在)
24023.38 ボリンジャー:+3σ(13週)
23437.80 ボリンジャー:+3σ(25日)
23342.72 ボリンジャー:+3σ(26週)
23221.58 ボリンジャー:+2σ(13週)
22976.24 ボリンジャー:+2σ(25日)
22867.27 ★日経平均株価28日終値
22709.60 ボリンジャー:+2σ(26週)
22680.77 6日移動平均線
22625.38 新値三本足陰転値
22514.69 ボリンジャー:+1σ(25日)
22472.97 均衡表転換線(日足)
22419.77 ボリンジャー:+1σ(13週)
22086.12 均衡表基準線(日足)
22076.49 ボリンジャー:+1σ(26週)
22053.13 25日移動平均線
21725.19 均衡表転換線(週足)
21698.33 均衡表雲上限(週足)
21617.97 13週移動平均線
21591.57 ボリンジャー:-1σ(25日)
21503.49 均衡表基準線(週足)
21443.38 26週移動平均線
ローソク足はマドを空けて上昇し、先週末25日に続いて今年最高値を更新した。日足の一目均衡表では転換線が急角度で上昇して短期的な上昇圧力の強まりを示唆している。
ただ、RSI(14日ベース)が89.77%(先週末89.78%)と「買われ過ぎ」の目安とされる70%を上回っていることに加えて、騰落レシオも125.50%(同120.67%)と節目の120%を超えており短期的な過熱感も出ている。
ボリンジャーバンドでは終値が+2σ直下をキープした動きが続いており、当面はこの+2σに沿った動きが想定されよう。
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