[概況]
28日の欧米為替市場は、米ドル円が上昇した。上昇の理由は、米中貿易対立のリスク後退である。具体的にはトランプ米大統領による「中国との合意署名が予定より早く進んでいる」、「11月に開催されるAPEC首脳会議で中国と第1段階での署名を期待している」といった発言だ。米ドル円の動きを見ると、東京時間中は108円台後半で上値が重かったが、欧州時間に上記の報道が伝わると買いが優勢となり、高値109.050円まで急上昇する展開だった。
ただ、節目109.00円では勢いが鈍り、終値は108.975円である。さて、29日の東京市場の米ドル円は。109.00円抵抗となり上値の重い展開が予想される。なぜなら、週中にFOMCというビックイベントが控えているからで、結果を見極めたいとする様子見ムードが広がると思われるからだ。
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