【後場寄り付き概況】
29日後場寄り付きの日経平均株価はやや伸び悩み。前営業日比103円85銭高の2万2971円12銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、14.62ポイント高の1663.05で始まった。
連日の上昇と年初来高値の更新、さらに心理的節目の2万3000円に一時到達したことで過熱感が意識され、目先の利益を確定する目的の売りが上値を抑えている。
一方、業種別の東証株価指数(TOPIX)で銀行業は一段高となっており「割安株に対する海外投資家の買いが相場の支えとなっている」との声も出ていた。
日米の金融政策に関するイベントも控えていることもあり、堅調ながらも心理的な節目である2万3000円を前に、引き続きこう着感の強い展開となっている。米長期金利の上昇を受けて、銀行株の強含みが目立っている。
前引け後の東証の立会外で、国内外の大口投資家が複数の銘柄をまとめて売買する「バスケット取引」は約179億円成立した。
12時45分現在の東証1部の売買代金は概算で1兆2705億円、売買高は7億7348万株だった。
個別では、任天堂が後場に入り一段高。三菱UFJと三井住友FGが上げ幅を拡大した。大日本住友と第一三共が上昇。ソニー、村田製、信越化もしっかり。日東電工が大幅高。日本製鉄や東邦鉛、宇部興が高い。
半面、SUMCO、アドバンテス、ファナック、キヤノンが軟調。東エレクは小幅安。ファーストリテが弱含み。エムスリーが値を下げている。東宝、コナミHD、日ハム、キッコマンが安い。
