FOMCでどうなったか、米ドル円。

[概況]

30日の欧米外国為替市場は、FOMCの結果を受け米ドル円が急上昇する場面があった。今回のFOMCは政策金利を予想通り0.25%引き下げ1.50%~1.75%とし、声明では「適切に行動」という文言が削除される結果だった。
 
この結果のなかで、米ドル買いを誘ったのが、パウエルFRB議長の会見内容である。具体的には「今の政策スタンスが適切であり続ける可能性」との発言で、これにより12月の追加緩和観測が後退することになったわけだ。米ドル円は上記の発言が伝わると高値109.300円まで急上昇する。
 
ただ、声明の中の「不確実性は残る」などの文言が改めて見直されると上昇は一服し、結局、米ドル円の終値は108.855円と、FOMCの発表前の水準に落ち着くのだった。さて、今回のFOMCは米ドル円に神経質な動きが見られたが概ね予想の範囲内の結果と見てよさそうか。
そのため、本日の米ドル円はイベントを無難に通過したという安堵感から一時的に買われる場面があるかもしれない。ただ、節目109.00円の壁は厚いと思われ、同水準を明確に上抜けるには新たな材料を待つしかなさそうだ。

[提供:カネツFX証券株式会社]

 

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