連休目前で慎重姿勢か

10月最後の取引となる本日の市場は日経平均が反発。終値は前日比83円高の2万2927円だった。前日の米株高を受けて買いが先行。序盤には150円近く値を上げる場面があった。買い一巡後は中国の10月のPMI(製造業購買担当者景気指数)の軟化が影響して上げ幅を縮めてしまったが、それでもマイナス圏までは落ちず、基調は引き続き底堅さを保った。
 
明日(1日)からは名実ともに11月相場が始まる。
9月、10月と強い上昇気流が発生したが、晩秋の株式市場でもこの風は続くのだろうか。
あすに関しては、東京株式市場は三連休前であること、米国で10月ISM製造業景気指数や10月雇用統計など注目度の高い指標の発表が控えていること、日経平均がきょうの上昇で2万3000円を超えられなかったことなどから、上値追いには慎重になると考える。
ただし、来週も決算発表が多く、下値も限られるだろう。
 
もちろん相場は常に不確定要素の塊であり、いきなり冬を予感させるような木枯らしが吹かないとも限らないが、現状では押しはあってもそこは買い場という認識が投資マインドに浸透している。日柄的には11月前半は3連休明けの5日や11日などが変化日となるが、相場のベクトルそのものを変えるような動きには至らない可能性が高い。
 
日経平均はこのところ5日線(2万2882円、10/31時点)がサポートとして効いており、同水準より上で週を終えることができるかに注目したい。

 
 
日経平均はこのところ5日線(2万2882円、10/31時点)がサポートとして効いており、同水準より上で週を終えることができるかに注目したい。
 
 
■テクニカル・ポイント(31日現在)
 
24049.85  ボリンジャー:+3σ(13週)
23775.64  ボリンジャー:+3σ(25日)
23360.77  ボリンジャー:+3σ(26週)
23240.75  ボリンジャー:+2σ(13週)
23235.09  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
22927.04  ★日経平均株価31日終値
 
22860.33  6日移動平均線
22750.60   新値三本足陰転値
22733.16  均衡表転換線(日足)
22722.41  ボリンジャー:+2σ(26週)
22694.55  ボリンジャー:+1σ(25日)
22431.66  ボリンジャー:+1σ(13週)
22154.00  25日移動平均線
22142.22  均衡表基準線(日足)
22084.04  ボリンジャー:+1σ(26週)
21781.30  均衡表転換線(週足)
21698.33  均衡表雲上限(週足)
21622.57  13週移動平均線
21613.46  ボリンジャー:-1σ(25日)
 
ローソク足は陽線を引き、終値は5日移動平均線上に復帰した。日足の一目均衡表では転換線がわずかに上向いたものの、基準線は横ばいを継続し、短期的な足踏み局面入りを示唆した。ボリンジャーバンドでは+1σと+2σの中間をやや下回って引けており、こちらも先週からの連騰に対するスピード調整局面といったところか。
RSI(14日ベース)はほぼ横ばいの91.43%(昨日84.44%)と、90%超の過熱圏にあり、明日11月1日は引き続き節目の23000円を手前に上値の重い地合いが予想される。
 
 
 

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