米ドル円、欧州時間帯で108円10銭台へ軟化。

[概況]

31日東京時間の外国為替市場で米ドル円は軟調に推移した。FOMC声明文やパウエルFRB議長の記者会見を受け、予防的な利下げの終了が示唆されたものの利下げサイクルの終了シグナルは発されていないとの見方が強まったことから、米ドル円はやや上値の重さが意識される展開に。
 
また、日銀が金融政策決定会合で現状維持とフォワードガイダンスの修正を決定したが、明確な利下げ示唆までは踏み込まれなかったことへの失望感から円を買い戻す動きが先行、米ドル円は108円60銭台を中心に取引された。その後欧州時間帯に移った18時過ぎ、一部報道で中国が米国との長期的な通商合意を疑問視していると報じられたことでリスク回避的な動きに傾き、足元で米ドル円は108円10銭台へ軟化を余儀なくされている。
 
今後については、引き続き米経済指標に一喜一憂する展開となりそうだ。FOMCにおいて予防的利下げ終了が示唆されたものの米長期金利が低下していることから市場は、FRBの金融政策は今後の米景気動向次第で、指標の内容によっては次回FOMC(12月10日~11日)における追加利下げの可能性を排除していないと捉えておいたほうがよさそうだ。

[提供:カネツFX証券株式会社]

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