日経ジャスダック平均株価は4営業日ぶりに反落した。終値は前日比8円92銭安い3546円07銭となった。
日経平均の大幅安を眺めて、利益確定売りが次第に増えていった。朝方は好決算を発表した銘柄や値動きの軽さに着目した目先筋の買いなどが見られ午前は売り買い交錯のもみ合いだった。しかし低調な中国経済指標の発表を受け、午後に東証1部の主要株が弱含んだため投資家心理が悪化した。ジャスダック平均が前日に年初来高値を付けていたこともあり、売りが優勢となった。もっとも新興市場には海外などのマイナス影響を受けづらい内需株が多いとの見方から、下落幅は限られた。
ワークマンやイメージワン、ケイブが下落した。半面、ナガオカやアエリアが上昇した。東芝がTOB(株式公開買い付け)による完全子会社化を発表したニューフレアもTOB価格にさや寄せする形で上げ、連日で年初来高値を更新した。
市場関係者は「決算内容が期待外れだった銘柄などに売り注文が集まった」としていた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で528億円と前日(506億円)を上回った。売買高は8787万株。
値上がり銘柄数は220、値下がり銘柄数は381となった。
個別では、アルファクス・フード・システムがストップ安。三洋堂ホールディングス、中京医薬品、ビジョナリーホールディングスは年初来安値を更新。ケイブ、ナビタス、アイレックス、クラスターテクノロジー、イメージ ワンが売られた。
一方、日本サード・パーティ、アンビスホールディングスがストップ高。シンクレイヤ、小田原機器は一時ストップ高と値を飛ばした。安江工務店、美樹工業、藤田エンジニアリング、暁飯島工業、丸千代山岡家など21銘柄は年初来高値を更新。HAPiNS、エムケイシステム、ナガオカ、フジトミ、プロルート丸光が買われた。
