15日の日経平均は3日ぶり反発。きのうまでの弱い流れや昨晩の海外動向からはさえない展開が想定されたものの、場中に出てきた好材料に素直に反応して強い動きを見せた。
週末値は2万3303円と、今週は2万3500円より上の買いづらさが意識された割には比較的値を保った。5日線(2万3323円、15日時点)には若干届いておらず、来週は早々に同水準を上回ることができるかが注目されるだろう。
今週は軟調となった。
週前半に年初来高値を更新したものの、急ピッチの上昇に高値警戒感も強まる展開だった。
米中交渉が難航しているとの報道や、香港情勢の緊迫化、中国の経済指標の悪化、円高進行などで指数は直近高値から500円以上下落し、調整色が強まった。
後半にかけては、米中交渉に関する好材料も出てきたことから値を戻した。物色では企業再編や提携に関するニュースが多く出ており、LINEやZHD、西芝電機、福島銀行などが大賑わいとなった。日経平均は週間では約88円下落し、週足では陰線を形成した。
来週は、底堅い展開か。
決算発表が一巡し、あまり材料は多くない。10月開催のFOMC議事録公表(20日)が注目イベントではあるが新たな材料にはなりづらいだろう。
米中交渉関連のニュースには引き続き神経質な反応を示すと考える。
日経平均の2万3000円より下では押し目を待っている投資家も多いと想定されるだけに、交渉決裂などのネガティブシナリオとならない限りは、大崩れはないだろう。
3月決算企業の中間配当支払いによる再投資期待も高まりやすく、下値は堅く、好材料が出てくれば上を試しやすい地合いが続くと予想する。
■テクニカル・ポイント(15日現在)
24625.39 ボリンジャー:+3σ(13週)
24446.80 ボリンジャー:+3σ(25日)
24022.16 ボリンジャー:+3σ(26週)
23891.38 ボリンジャー:+2σ(25日)
23765.87 ボリンジャー:+2σ(13週)
23520.01 新値三本足陽転値
23335.96 ボリンジャー:+1σ(25日)
23334.74 6日移動平均線
23326.63 均衡表転換線(日足)
23303.32 ★日経平均株価15日終値
23214.92 ボリンジャー:+2σ(26週)
22906.34 ボリンジャー:+1σ(13週)
22780.54 25日移動平均線
22449.99 均衡表基準線(日足)
22433.55 均衡表転換線(週足)
22407.68 ボリンジャー:+1σ(26週)
22225.12 ボリンジャー:-1σ(25日)
22046.82 13週移動平均線
21850.93 均衡表基準線(週足)
21716.60 75日移動平均線
21698.33 均衡表雲上限(週足)
21669.70 ボリンジャー:-2σ(25日)
ローソク足は陽線を引いたが、終値は下向きの5日線を2日連続で下回った。週足が陰線で終わったこともあり、上値での売り圧力の強さを窺わせた。
一目均衡表では転換線が上向いたが、基準線は横ばいのままで引け、もみ合い継続を示唆。RSI(14日ベース)は65.21%(昨日63.79%)と小幅上昇にとどまり、80%圏の過熱ゾーンからの調整トレンドが継続した。
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