日経平均は取引時間中には2万3000円を割り込んで下げが拡大したが、終値(2万3038円)では2万3000円を上回った。長い下ヒゲをつけて5日線(2万3015円、21日時点、以下同じ)も上回っており、押し目での買い意欲が確認できた。こういった動きが出た後にポジティブな材料が出てくれば買いに勢いがつきやすく、短期調整完了で上昇再開が見込まれる。
もう一段の下げがあった場合には、逆に見切り売りが加速するとみておいた方が良い。その場合、13週線(2万2225円)や26週線(2万1674円)が下値のメドとなる。今週から来週にかけては、きょうの安値2万2726円を下回ることなく推移できるかが注目される。
22日の日経平均株価は、方向感の出づらい展開になりそう。
21日の日経平均株価は3日続落となったが、一時400円超の下げから109円安まで引き戻して終えており、下値での買い需要もうかがえる。ただ、米中貿易交渉の進展がみられないなか、目先的にはポジション調整の売りが優勢となることも想定される。
市場では「一時2万2700円台を付け、先高期待の過熱感が冷やされた格好となったが、終値ベースで25日移動平均線(2万3015円)維持したことから、堅調な展開も期待される」の声も聞かれた。
■テクニカル・ポイント(21日現在)
24635.42 ボリンジャー:+3σ(13週)
24214.16 ボリンジャー:+3σ(26週)
23991.12 ボリンジャー:+3σ(25日)
23832.24 ボリンジャー:+2σ(13週)
23666.02 ボリンジャー:+2σ(25日)
23520.01 新値三本足陽転値
23367.55 ボリンジャー:+2σ(26週)
23340.92 ボリンジャー:+1σ(25日)
23223.57 6日移動平均線
23136.21 均衡表転換線(日足)
23038.58 ★日経平均株価21日終値
23029.05 ボリンジャー:+1σ(13週)
23015.83 25日移動平均線
22820.40 均衡表基準線(日足)
22690.73 ボリンジャー:-1σ(25日)
22520.94 ボリンジャー:+1σ(26週)
22433.55 均衡表転換線(週足)
22365.63 ボリンジャー:-2σ(25日)
22225.87 13週移動平均線
22040.53 ボリンジャー:-3σ(25日)
21850.93 均衡表基準線(週足)
21801.81 75日移動平均線
下降する5日線を上回る場面がなかった一方で、ローソク足は長い下ヒゲを伴う陰線を引き、終値は上向きの25日線上をキープし、下値での買い意欲の強さを窺わせた。一目均衡表では、転換線が下降する一方で基準線は上昇し、強弱感の対立を示した。
ボリンジャーバンドでは、一時-1σを下回った後、終値は中心線上まで戻した。RSI(14日ベース)は54.69%(昨日54.05%)とほぼ横ばいで引け、もみ合い継続を示唆している。
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