「腑に落ちる」
NY株式市場で主要3指数は小幅続落。
米中通商協議の「第1段階」の合意が来年にずれ込む可能性があるとの報道を懸念。
一方で中国政府は米政府に対し、新たな対面通商協議を提案したとの報道を好感。
米中通商協議に対する強弱感が対立した格好となった。
「不透明感が一部でも払拭されれば米中両国の経済にとって助けになる」。
「暫定合意後も米中協議は継続し現在と同じような一進一退の攻防が見込まれる」。
この交錯での様子見モード。
フィラデルフィア連銀業況指数は10.4で10月から上昇。
週間新規失業保険申請件数は前週比横ばい。
約5カ月ぶりの高水準となった。
債券利回りは上昇(価格は下落)。
10年国債利回りは1.775%。
2年国債利回りは1.608%。
ドル円は108円台半ばでの推移。
恐怖と欲望指数は74→69に低下。
水曜の日経平均は寄り付き77円安、大引け109円安と3日続落。
一時422円下落し23000円と25日線をを割り込んだ場面もあった。
「安値22726円は当面の安値」という見方だ。
5日線(23015円)を上回っているの好印象だった。
その下は13週線(22225円)や26週線(21674円)だ。
「25日線で首の皮1枚。
300円を超える長い下ヒゲであく抜け」という声が聞こえる。
「下がることも相場の仕事」と市場関係者。
東証1部の売買代金は2兆3406億円。
値上がり1009銘柄、値下がり1031銘柄。
新高値61銘柄。新安値17銘柄。
騰落レシオは116.69と低下。
NTレシオは13.64倍。
25日線(23015円)からは0.10%、200日線(21534円)からは6.98%のプラスかい離。
サイコロは勝6勝6敗で50%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.848% 。
買い方▲7.846%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.895%。
買い方▲13.826%。
空売り比率は42.7%で3日連続40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は6.5%。
Quick調査の11月15日時点の信用評価損率は▲12.41%。
3週ぶりの改善。
11月15日時点の信用売り残は1億円増の9913億円。
2週連続の増加。
同信用買い残は211億円増の2兆1233億円。
3週連続の増加。
11月15日時点の裁定売り残は570億円減の8965億円。
10週連続の減少。
当限は966億円減の6578億円。
翌限以降は395億円増の2386億円。
同裁定買い残は363億円増の5801億円。
3週ぶりの増加。
当限は364億円増加の5356億円。
翌限以降は1億円減の444億円。
日経平均採用銘柄のPERは13.92倍。
EPSは1655円。
PBRは1.13倍。
BPSは20388円。
シカゴ225先物終値は大証日中比30円高の23080円。
高堰23155円、安値22720円。
気学では「変化日。前場引け尻の足取りに注意肝要」。
月曜は「吹き値売り方針の日」。
火曜は「人気に逆行して前後場歩調を変える日」。
水曜は「前日来の足取りに変化を見せる日」。
木曜は「上寄りすると後下押す日。逆に下放れると戻す」。
金曜は「後場高の日。前場安は買い狙い良し」。
勝手雲の上限が23285円、下限が22624円。
昨日は収束してきたボリンジャーのマイナス1σが22690円だった。
二十四節季では「小雪」。
一昨日27日ぶりにETFを703億円買った日銀に感謝というところか。
水星の逆行は終了。
昨日一時マイナス0.130%まで低下した10年債利回りの上昇が株の反発のトリガーだろう。
昨日の日経スクランブルの見出しは「来年は意外高の声も」。
1998年以降にグローバル製造業PMIが底打ちしたのは4回。
98年12月。
03年3月。
12年8月。
16年5月。
いずれもその後の日本株高は記憶に残っている。
実際はその後1年の株価上昇率は米国と欧州が20%。
日本は40%超だったという。
5度目の正直というのがアリかも知れない。
一方で「割安感は薄れてきた」との指摘。
実際はどうだろう。
「春から夏の安値局面で買っていた個人投資家さん。
9月10月の上昇局面で売った向きが多い。
ところが株価は下がらない。
売った株はさらに上昇し買えない。
他を買おうと思っても同様に上昇している。
買えないから手元はキャッシュだけ。
ならば出遅れ割安に向かうしかないのが現実」。
バリューだ、グロースだと横文字を使って解釈するよりもこの方がよほど腑に落ちる解釈だ。
NYダウは54ドル安の27766ドルと続落。
NASDAQは20ポイント安の8506ポイント。
S&P500は4ポイント安の3103ポイント。
ダウ輸送株指数は13ポイント安の10681ポイント。
SOX指数は1.13%の下落。
VIX指数は13.06。
3市場の売買高は約68.3億株(直近20日平均は70.5億株)。
225先物CME円建ては大証日中比30円高の23080円。
ドル建ては大証比日中比40円高の23090円。
大証夜間取引終値は日中比50円高の23100円。
ドル円は108.63円。
10年国債利回りは1.775%。
2年国債利回りは1.608%。
OECDの最新経済見通し。
2020年の世界の実質経済成長率は2.9%。
9月の前回予測から0.1ポイント引き下げ。
2019年は2.9%で据え置く。
21年は3.0%と予測。
日本は19年が1.0%、20年は0.6%、21年が0.7%。
「当分、低成長が続く」との解釈だ。
・東証投資主体別売買動向(週間)11月第2週、外国人7週連続買い越し(2045億円)
個人6週連続売り越し(2506億円)信託銀行、5週連続売り越し(1742億円)
・東証マザーズ投資主体別売買動向(週間)11月第2週、
外国人2週ぶり買い越し(46億円)個人2週ぶり売り越し(30億円)
・ジャスダック投資主体別売買動向(週間)、11月第2週
外国人3週連続売り越し(10.45億円)、個人3週連続買い越し(15.00億円)
スケジュールを見てみると・・・
22日(金):消費者物価、G20外相会合(名古屋)、アナ雪の続編日米同時公開
週末:ローマ教皇来日、日中韓環境大臣会合(北九州)、香港区議会選挙
25日(月):シカゴ連銀全米活動指数、独IFO景況感
26日(火):企業向けサービス価格指数、S&P住宅価格指数、CB消費者信頼感
27日(水):米GDP改定値、耐久財受注、個人所得
28日(木):商業動態統計、米感謝祭
22日(金):失業率、鉱工業生産、ブラックフライデー
週末:中国製造業PMI
【11月】(9勝5敗で勝率64.3%、2位)
22日(金)G20外相会議(名古屋)、上げの日、変化日
23日(土)ローマ法王来日
27日(水)新月、変化日
28日(木)海王星順行、NY休場(感謝祭)
29日(金)ブラックフライデーでNY市場短縮位取引
◇━━━ カタリスト━━━◇
ヤマシンF(6240)・・・動兆
ヤマシンフィルタに注目する。
同社は建設機械の油圧回路に用いるフィルター世界首位。
空調用エアフィルターのアクシー買収など積極的展開を評価。
中国市場での苦戦は響いているが業績は底と見る。
(兜町カタリスト櫻井)
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