今週は軟調となった。
序盤は米国株高を好感した買いが入った。しかし、中国が米中合意に悲観的との報道や、米中合意が来年にずれ込むとの報道が流れたことで、米中通商協議に対する楽観的な見方が後退。リスク回避ムードが強まり、次第に売りが優勢となった。
日経平均は節目の2万3000円を割り込む場面もあった。しかし、そこでは押し目買いが入って急速に値を戻したことから、終盤にかけては持ち直した。
日経平均は週間では約190円下落し、週足では2週連続で陰線を形成した。
来週は堅調展開か。引き続き米中関連のニュースには振り回されるだろう。
ただ、日経平均は今週、下を試して切り返しており、押し目があれば買いが入ると考える。月末週で経済指標の発表が多く、中でも米7-9月期GDP改定値や米10月耐久財受注などが注目される。
これらは相場のかく乱材料となりうるが、現状では指標が悪くても金融緩和長期化期待が高まりやすく、マーケットにネガティブに作用する可能性は低いと考える。
今年は米株高と利下げ効果で好調が見込まれることから、商戦活況期待が楽観ムードを高めやすい。神経質な地合いは続くとみるが、弱材料には一定の耐性を示し、戻りを試す展開を予想する。
直近の「マド」(1日高値2万2852円-3連休明け5日安値2万3090円)埋めを達成。終値で25日移動平均線をキープし、目先調整一巡との見方も出ている。市場では、「米中の話で揺れる可能性はあるが、下への耐性ができたようだ」との声が聞かれた。加えて、28日の米国市場は感謝祭により休場で、年末商戦が意識されるタイミング。好調な米経済を背景にクリスマス商戦への期待が株価の支援材料になる可能性もある。
■テクニカル・ポイント(21日現在)
24635.42 ボリンジャー:+3σ(13週)
24214.16 ボリンジャー:+3σ(26週)
23991.12 ボリンジャー:+3σ(25日)
23832.24 ボリンジャー:+2σ(13週)
23666.02 ボリンジャー:+2σ(25日)
23520.01 新値三本足陽転値
23367.55 ボリンジャー:+2σ(26週)
23340.92 ボリンジャー:+1σ(25日)
23223.57 6日移動平均線
23136.21 均衡表転換線(日足)
23038.58 ★日経平均株価21日終値
23029.05 ボリンジャー:+1σ(13週)
23015.83 25日移動平均線
22820.40 均衡表基準線(日足)
22690.73 ボリンジャー:-1σ(25日)
22520.94 ボリンジャー:+1σ(26週)
22433.55 均衡表転換線(週足)
22365.63 ボリンジャー:-2σ(25日)
22225.87 13週移動平均線
22040.53 ボリンジャー:-3σ(25日)
21850.93 均衡表基準線(週足)
21801.81 75日移動平均線
21698.33 均衡表雲上限(週足)
21674.34 26週移動平均線
終値は昨日に続いて25日線を上回ったが、ザラ場高値は5日線付近で頭打ちとなり、もみ合い圏内での動きが続いた。一目均衡表では、転換線が横ばいとなって、こちらも目先の足踏み相場を示唆している。
ボリンジャーバンドでは、終値が中心線上をキープし、短期的な調整一巡感を窺わせている。RSI(14日ベース)は54.84%(昨日54.69%)とほぼ横ばいで引け、こちらも来週のもみ合い継続を示唆している。
