[概況]
今週の外国為替市場では国連総会に注目が集まりそうだ。ニューヨークの国連本部において24日から30日までのあいだ、一般討論演説が行われる予定だ。
190カ国以上が参加する見通しで、なかでも25日にサウジアラビアの石油施設攻撃をめぐり、米国との対立が生じているイランのロウハニ大統領による演説やトランプ米大統領と個別の会談、同日に予定されている日米首脳会談などが注目となりそうだ。今回の同会談では、日米貿易の合意が発表される方向のようだ。
その他、米中協議の進展状況にも注視したい。19日、中国代表団が交友のしるしとして米モンタナ州の農家を視察する予定となっていたが計画をキャンセルし、予定を早めて帰国したことが報じられている。
トランプ米大統領はホワイトハウスで開いたモリソン・オーストラリア首相との共同記者会見で、「部分合意は求めていない。
米国が求めているのは完全な合意だ」と述べ、中国の米国産農産物購入について合意には至らなかったことなどが報道された。
これらを受け、20日の米国時間ではNYダウは150ドル超の下落となり、米ドル円は107円台半ば付近まで弱含んだ。引き続き米中貿易に関する報道にも注意が必要だろう。
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