「訳があるもの」
話題になっているのは9月配当の再投資。
225先物で1200億円、TOPIX先物で5400億円。
ここにMSCIの分を加えると総額9000億円との試算。
権利付き最終の明日と権利落ちの明後日の動向が気にかかるところだ。
ちなみに・・・。
9月第2週の投資部門別売買動向。
外国人は2週ぶりに売り越し。
売り越し額は3091億円。
3月第3週(3785億円)以来半年ぶりの大きさとなった背景は特殊要因との指摘。
「9月末に向けて国内では株券の調達が困難な時期。積み上がった裁定売り残の海外口座に移したのではないか」と分析されている。
個人は4週連続の売り越し。
売り越し額は4956億円で4月第1週(5576億円)以来の大きさ。
逆張りの個人の面目躍如で、個人の売り越し時期が高値となっていることは否めない。
一方、事業法人は11週連続の買い越し。
金額は2806億円で2016年6月第3週(3533億円)以来の大きさ。
こちらの背景はNTTの政府保有株(2494億円)買い。
需給はお化けではないし突き詰めていけば訳があるものだ。
ところで・・・。
大阪取引所が発表した9月第2週(9~13日)の日経平均先物とTOPIX先物の投資部門別売買動向。
外国人投資家は1兆2456億円買い越し。
週間の買越額としては4年10カ月ぶりの大きさを記録した。
市場では「その流れがマザーズ市場にも波及するのではなかろうか」との声。
9月第2週(9~13日)のマザーズ市場全体の売買代金に占める個人投資家(現物+信用)のシェアは46.7%に低下。
一方で、外国人投資家は44.9%と急上昇。
その差はわずか1.8ポイント。
10年前の09年末は個人投資家の売買比率が61.2%だった。
外国人投資は8.6%しかなかった。
「大きな地殻変動」という見方もある。
マザーズ指数はGW前の水準を7%も下回っているが、直近2営業日の上昇で25日移動平均を奪回したことで戻り歩調が加速する可能性。
あちらこちらに好材料がある。
(櫻井)
