【後場寄り付き概況】
25日後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比75円25銭安の2万2023円59銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、4.09ポイント安の1618.85で始まった。
日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに下げ渋っている。米中貿易摩擦に対する楽観的な見方が後退した午前の地合いを引き継いでいるが、円相場の軟化や時間外取引での米株価指数先物の上昇を受けて買い戻しも入っている。
外国為替市場では、1ドル=107円30銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は総じて軟調。
個別では、任天堂が大幅安で、ソフトバンクGは軟調。ファナックが下落し、キーエンス、SMCも安く、東エレク、SUMCOはさえない。
一方、トヨタはマイナス圏ながら下げ幅を縮め、日産自は切り返し、SUBARU、ソニー、富士通が高く、アドバンテス、OLCが底堅く、JAL、花王、エーザイ、ZOZOが値を上げ、コロプラは急速に伸び悩んでいる。
日経平均は3ケタの下落でスタートすると、そのまま2万2000円手前でもみ合う展開となった。22000円台を回復してから上値の重さも見られたため、目先の利益を確定する売りが出やすいところではあっただろう。
この程度の下落であれば想定内の調整と考えられる。
9月末の権利付最終売買日が明日に迫り、株価指数連動型運用(パッシブ運用)での配当再投資に絡んだ先物買い需要(市場推計で6000~7000億円規模)への期待は根強い。為替の円高進行も一服。日経平均は2万2000円を割り込んでも大きく売り込まれる流れとはなっていない。
