きょう(25日)の日経平均株価は4日ぶりに反落、サイコロジカルは11勝1敗から10勝2敗に変わった。もっとも確率論からすればここで調整を入れるのは当然といえば当然。下げ幅が100円未満に収まり2万2000円ラインをキープしたのは、配当権利取り狙いや機関投資家の配当再投資の買いに支えられた部分もあるが、ざっくり言えばここに至るまでの、踏み上げ相場の余熱ともいえる。
明日26日の日経平均株価は、上値の重い展開か。
トランプ米大統領は24日、国連総会の演説で中国の不公正な貿易慣行を厳しく批判し、米中通商協議で望ましくない合意は容認しないとの考えを示した。米中問題の先行き不透明感を引きずっており、積極買いは期待しにくい。
テクニカルを見ると日経平均は本日5日線を下回っており、短期的には13週線、26週線、52週線が控える2万1300~2万1400円あたりまで下押す可能性はある。
一方、マザーズ指数は足元で25日線を明確に上に抜けており、きょうで13日続伸のジャスダック平均は75日線を上回ってきた。これらの動きからは、大型株がひと休みし、その間に中小型株が水準を切り上げるという展開が想定される。
■テクニカル・ポイント(25日現在)
23004.89 ボリンジャー:+3σ(13週)
22921.04 ボリンジャー:+3σ(26週)
22456.57 ボリンジャー:+2σ(25日)
22450.71 ボリンジャー:+2σ(13週)
22404.32 ボリンジャー:+2σ(26週)
22034.09 6日移動平均線
22020.15 ★日経平均株価25日終値
22001.32 新値三本足陰転値
21896.53 ボリンジャー:+1σ(13週)
21887.61 ボリンジャー:+1σ(26週)
21846.69 均衡表転換線(日足)
21817.03 ボリンジャー:+1σ(25日)
21698.33 均衡表雲上限(週足)
21393.09 均衡表雲下限(週足)
21370.90 26週移動平均線
21342.35 13週移動平均線
21236.84 均衡表基準線(週足)
21224.71 200日移動平均線
21220.79 75日移動平均線
ローソク足は下ヒゲを伴う陽線を引いて下値での買い需要を確認したが、ザラ場高値は8月27日以来およそ1カ月ぶりに5日移動平均線に届かず終了し、上値の重さを印象付けた。日足のボリンジャーバンドでは、終値が+2σを下放れ、上値拡張局面終了後のスピード調整入りを示唆した。
また、RSIは92.70%(昨日97.40%)、東証1部の騰落レシオは133.12%(同139.20%)といずれも高止まりしており、いったん過熱感が意識されやすい水準であろう。
他方、日足の一目均衡表では、転換線が上向きをキープしたほか、遅行線は強気シグナル発生を継続しており、中期的には上昇トレンドは継続か。
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