反発も上値の重い展開か

1日の日経平均株価は反発しそうだ。
日経平均株価の予想レンジは、2万1700円-2万1900円。
トランプ米政権が中国への証券投資制限を検討しているとの報道を巡り、米高官が「不正確だ」と述べたと伝わった。米中対立への過度な警戒感が後退し、NYダウ平均は前週末比96ドル高の2万6916ドルと反発して終えた。
一方、対中投資規制の対象との思惑で前週末に5%あまり急落した中国の電子商取引最大手アリババ集団の預託証券(ADR)は0.8%高にとどまった。
 
本日は、株価指数先物の買い戻しを誘う可能性が高い。外国為替市場の円安・ドル高も支えになり、前日終値を150円程度上回る2万1900円近辺まで上昇する余地があるだろう。
 
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同30日の大阪取引所終値比145円高の2万1865円だった。
ただ、日本では消費増税がきょうから実施されることも買い手控え要因となるだろう。上昇して始まった後は、上値の重い地合いが続くと考える。
 
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)が注目だろう。シェアオフィス大手のウィーカンパニーは9月30日、8月中旬に米証券取引委員会(SEC)に提出していた上場申請に関する書類を取り下げると発表した。SBGの運用戦略に対する不透明感が強まり、売りを促す可能性がある。
 
日程では、日銀は8時50分に9月の全国企業短期経済観測調査(短観)を発表する。大企業・製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)はプラス2と、3期連続の悪化が予想されている。世界で製造業の景況感が低迷するなか、設備投資計画が下方修正されれば、機械など関連株には重荷となる公算が大きい。きょうから消費税率が10%に引き上げられる。企業規模を問わず、非製造業の業況見通しにも関心が高いだろう。
 
金融機関向けシステムを手掛けるパワーソリューションズ(4450、パワーソリュ)が東証マザーズに新規上場する。国慶節による祝日で中国・香港市場が休みになる。
 
 
【好材料銘柄】
 
■AMBITION <3300>
NTTドコモ <9437> からRPA業務を受託。NTTドコモのRPAソフト「WinActor」を使用する法人に対し、システム構築を支援する。
 
■フェリシモ <3396>
上期経常を一転黒字に上方修正。
 
■パイプドHD <3919>
20年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比3.2倍の5.5億円に急拡大したが、通期計画の11.9億円に対する進捗率は46.3%にとどまり、5年平均の51.5%も下回った。
 
■東海ソフト <4430>
10月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。また、6-8月期(1Q)経常は1.1億円で着地。
 
■日本プロセス <9651>
6-8月期(1Q)経常は35%増益で着地。また、発行済み株式数(自社株を除く)の2.0%にあたる20万株(金額で2億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は10月1日から12月30日まで。
 
■乃村工藝社 <9716>
上期経常を67%上方修正・最高益予想を上乗せ。
 
■アダストリア <2685>
上期経常が12倍増益で着地・6-8月期は黒字浮上。
 
■テクノアルファ <3089>
6-8月期(3Q)経常は黒字浮上、今期配当を3円増額修正。
 
■ロードスターキャピタル <3482>
不動産特化型クラウドファンディングサービス「OwnersBook」で、米国の非上場REITへクラウドファンディングでの投資が可能になる。
 
■ブロードメディア <4347>
今期経常を14%上方修正。
 
■ダイケン <5900>
上期経常を2.9倍上方修正。
 
■ニレコ <6863>
光学製品を開発製造する光学技研の全株株式を取得し子会社化する。取得価額は約5.9億円。
 
■大和 <8247>
上期最終を一転5倍増益に上方修正、通期も増額。
 
■ヤマシタヘルスケアホールディングス <9265>
6-8月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。
 
 
【主な経済指標・スケジュール】

【国内】
1(火)
8月完全失業率(8:30)
8月有効求人倍率(8:30)
9月日銀短観(8:50)
9月新車販売台数(14:00)
9月軽自動車新車販売台数(14:00)
10年国債入札
消費税率を10%へ引き上げ実施
《決算発表》
キユーピー、ダイセキ、ダイセキソリュ、アヲハタ、日フイルコン、フロイント、キユソー流通
 
【海外】
中国建国70周年祝賀行事
米9月ISM製造業景気指数(23:00)
米8月建設支出(23:00)
休場:中国(~10/7)、香港
 

※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

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