2日前引けの日経平均株価は反落、前日比142円54銭安の2万1742円70銭で取引を終えた。
前日の米国株式市場で、9月の米サプライ管理協会(ISM)製造業景況指数が市場予想を大幅に下回ったため主要指数が下落、この流れを受けて東京株式市場でも機械など景気敏感株を中心にリスク回避の売りが先行した。下げ幅は一時160円を超えた。
ただ、円高・ドル安進行が足元で一服したため、寄り付き直後から前日比約150円安の2万1750円付近での小幅なもみ合いに終始、下値を探る動きは限られた。
電気・ガス業など内需関連銘柄では、割安感のある銘柄を物色する動きが続いているほか、先月の株価上昇で投資余力が生まれた個人投資家が中小型株を中心に買いを強めていることも、相場の下支えとなった。
市場からは「米製造業指数が予想以上に悪くネガティブ要因になった。ただ、香港ハンセン指数が思ったほど下げず、一段安にはつながっていないが、後場は欧州勢の売りが警戒される。来週の米中交渉を控え、先は読みづらい」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は9.46ポイント安の1593.54だった。
東証1部の出来高は5億6724万株、売買代金は9911億円。騰落銘柄数は値上がり940銘柄、値下がり1119銘柄、変わらず92銘柄。
業種別株価指数(33業種)は、機械、鉱業、電気機器の下落が目立ち、上昇は電気・ガス業、食料品、陸運業など。
個別では、ソフトバンクグループ、トヨタ、ホンダ、キーエンス、東京エレクトロン、日本電産が安い。三菱UFJなど銀行株も下落した。THK、マキタが大幅安となり、楽天も売られた。
半面、ファーストリテイリング、神戸物産、アサヒ、キリンHD、キッコマンが高い。NTTドコモやKDDI、カシオ、SUMCOも上昇した。オルトプラス、コロプラなども物色人気となり、エーアイテイーがストップ高となった。アトラも一時値幅制限いっぱいに買われた。
東証2部株価指数は続伸した。前日比43.49ポイント高の6546.06ポイントだった。
出来高3296万株。値上がり銘柄数は153、値下がり銘柄数は200となった。
きょう東証第2部に新規上場したレオクランは公募・売り出し価格を220円上回る2920円で初値を付けた。
前引け時点では、値幅制限の上限の水準となる3420円で買い気配となっている。
個別では、レオクランがストップ高となった。イトーヨーギョー、戸上電機製作所、ミロクは年初来高値を更新した。サイバーステップ、岡野バルブ製造、東海ソフト、宮入バルブ製作所、マイスターエンジニアリングが買われた。
一方、TONE、小島鉄工所、ササクラ、日本フェンオール、マルヨシセンターなど9銘柄が年初来安値を更新した。花月園観光、インタートレード、Abalance、東京ボード工業、大興電子通信が売られた。
