日経ジャスダック平均株価は米中通商協議の先行き不透明感から上下に振らされるかたちになり、大引けにかけては下げ幅を広げる展開となり続落した。
終値は前日比10円19銭安い3388円75銭とこの日の安値だった。
米中の閣僚級貿易協議の開催を10日に控え、交渉を巡る先行き不透明感から外需関連銘柄に売りが出た。マクドナルドやセリア、アエリアが下落した。
半面、ワークマンは上場来高値を更新し、時価総額が7000億円を超える場面があった。リチウムイオン関連の田中化研が買われた午前に米政権が中国通信大手の華為技術(ファーウェイ)への一部製品の供給を認める見通しだと伝わった。円安・ドル高が進んで新興株の支えになったが、円安の勢いが弱まると再び売りに押し戻された。
ジャスダック市場の売買代金は概算で423億円、売買高は7484万株だった。
値上がり銘柄数は253、値下がり銘柄数は337となった。
個別では、テラ、フィスコ、ラック、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、綜研化学など7銘柄が年初来安値を更新。プロルート丸光、アマガサ、リバーエレテック、クリエイト、フジタコーポレーションが売られた。
一方、創通、日本興業がストップ高。エスイー、ソフトウェア・サービス、レイ、トライアイズ、FCホールディングスなど12銘柄は年初来高値を更新。フォーバル・リアルストレート、協和コンサルタンツ、ストライダーズ、OSGコーポレーション、田中化学研究所が買われた。
