11日の日経平均株価は続伸も上値の重い展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万1450円-2万1750円。
10日のNY米ダウ工業株30種平均は続伸し、前日比150ドル高の2万6496ドルで終えた。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所終値比155円高の2万1675円だった。市場では日経平均について、2万1700円が上値メドとの声が聞かれた。
短期資金を中心に投資家心理が強気に傾きそうで、幅広い銘柄に買いが先行しそうだ
外国為替市場では円相場が1ドル=107円台後半まで円安・ドル高に振れている。採算悪化懸念の後退を手掛かりにした主力の輸出株への買いが、相場全体を押し上げそうだ。
ただ、米中閣僚級協議の最終的な結果を見定めたいとの雰囲気が次第に強まり、午後は3連休を控えていることもあり、上値の重さも目立ってくるだろう。
上値を一方的に追う動きは限られるだろう。
株価指数オプション10月物の特別清算指数(SQ)が算出される。
個別では安川電(6506)に注目だろう。10日の取引終了後、2020年2月期通期の連結純利益が前期比54%減の190億円になる見通しだと発表した。従来予想(15%減の350億円)から減益幅が拡大するうえ、市場予想の平均であるQUICKコンセンサス(10月8日時点、19社)の277億円も大きく下回った。米中摩擦による中国企業の投資抑制などが下方修正の背景で、業績懸念が製造業全体に波及する可能性もある。
本日は、東宝(9602)や高島屋(8233)が2019年3~8月期決算を発表する。海外では10月の米消費者態度指数(速報値、ミシガン大学調べ)が公表になるほか、ノーベル平和賞が発表される。
【好材料銘柄】
■コシダカホールディングス<2157>
今期経常は16%増で18期連続最高益、4円増配へ。
■ドーン<2303>
6-8月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。
■メディカルネット<3645>
6-8月期(1Q)経常は2.1倍増益・上期計画を超過。
■SHIFT<3697>
今期経常は55%増で3期連続最高益更新へ。
■ケイブ<3760>
6-8月期(1Q)経常は赤字縮小で着地。
■リボミック<4591>
特発性肺線維症治療薬として開発中の「RBM-006」について、日本で物質特許が成立。
■タマホーム<1419>
6-8月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。
■いちご<2337>
上期経常が59%増益で着地・6-8月期も81%増益。
■DCMホールディングス<3050>
発行済み株式数(自社株を除く)の1.49%にあたる200万株(金額で20億9800万円)を上限に、10月11日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。
■インタートレード<3747>
東証が11日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を90%以上[うち現金60%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
■メドレックス<4586>
アルツハイマー治療貼付剤を包含する、経皮吸収剤デリバリーデバイスとその製造方法に関する米国特許査定を受領。
■技研製作所<6289>
今期経常は2%増で6期連続最高益、2円増配へ。
■三谷産業<8285>
上期経常を一転30%増益に上方修正。
■USEN-NEXT HOLDINGS<9418>
今期経常は15%増で3期連続最高益、3円増配へ。
■寿スピリッツ<2222>
第2四半期(7-9月)売上高は前年同期比20.7%の117億円。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
11(木)
9月マネーストック(8:50)
オプションSQ
《決算発表》
東宝、高島屋、サンヨーナゴヤ、進和、ウエストHD、日本国土、イージェイHD、パソナG、S Foods、ディップ、ハブ、JINSHD、SFP、ニッケ、三栄建築、フィルカンパニ、コスモス薬品、クリレスHD、タカラリート、住江織、串カツ田中、ほぼ日、レナウン、テラスカイ、PRTIMES、UUUM、サインポスト、チームスピリト、リックソフト、ダイト、MORESCO、マルゼン、東洋電、ベイカレント、RPA、古野電、anfac、佐鳥電機、コーナン商事、エコス、IDOM、インタアクション、ノダ、イワキ、リテールPT、島忠、チヨダ、リンガハット、MrMaxHD、モリト、アークス
【海外】
ノーベル平和賞発表
米9月輸出入物価指数(21:30)
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