26日のNYダウ工業株30種平均が反発し、前週末に比べて269ドル93セント高い2万5898ドル93セントで終えた。
米中貿易摩擦を巡って週末に対決姿勢を鮮明にしていたトランプ大統領だが、G7で米中交渉再開に前向きな姿勢を示すと、警戒感が和らぎ買いが先行。前週末のダウが約623ドルの大幅下落となっていたことから、この日は買い戻しも入り終日堅調推移となった。
26日午前に上げ幅は一時312ドルまで広がった。中国で製品の多くを生産・販売するアップルや、スポーツ用品のナイキが上昇し指数を押し上げた。インテルなど半導体関連銘柄も上昇した。
トランプ氏は26日午前、イランのロウハニ大統領との会談について「環境が整えばもちろん同意する」と述べ、前向きな姿勢を見せた。イランとの緊張が緩和するとの見方が広がったことも、投資家が運用リスクを取る動きを後押しした。
ただ、買い一巡後は伸び悩む場面もあった。米中ともに制裁関税は発動される見通しは変わっておらず、貿易戦争が世界景気を冷やすとの懸念は根強い。投資家心理を測る米株の変動性指数(VIX)も不安心理が高まった状態とされる20前後で推移し、投資家の警戒感は緩んでいない。
この日は全11セクターが上昇。中国事業への依存度が高い半導体株がけん引し、ITセクターの上昇が目立った。通信、生活必需品セクターも高かった。
ナスダック総合株価指数は反発し、前週末比101.969ポイント高の7853.735で終えた。マイクロソフトやフェイスブックなど主力株が総じて買われた。
NYダウ工業株30種(ドル)
25,898.83+269.93
S&P500種
2,878.38+31.27
ナスダック
7,853.735+101.969
NY金(ドル/トロイオンス)
1,537.20-0.40
NY原油(ドル/バレル)
53.80-0.37
円・ドル
106.12 – 106.13+0.39
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は反発した。
9月物の終値は前週末比350円高の2万0540円。大取終値を240円上回った。
トランプ米大統領が26日、中国との貿易協議を再開する方針を表明し、米中対立の懸念が後退。米株高となり日経平均先物にも買いが広がった。
この日の9月物高値は2万0600円、安値は1万9845円。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
20540 ( +240 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
20540 ( +240 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
26日のロンドン株式相場は、バンクホリデーのため休場。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 11658.04(+46.53)
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5351.02(+24.15)
