[概況]
28日の欧米為替市場は、英ポンド円の下落が目立った。下落の理由は、英国の政治不安だ。詳しくは、離脱強硬派のジョンソン英首相が9月中旬から10月中旬まで議会を停会する方針を決めたことで、これにより合意なき離脱のリスクがまた一段高くなったというわけだ。
なぜなら、英国のEU離脱期限は議会の開会の直前である10/31のため、停会によって合意なき離脱を阻止しようとする議員らの動きが封じられる恐れがあるからだ。英ポンド円の動きを見ると、売りは上記の一報が伝わった直後から鮮明で、短時間のうちに安値128.48円まで下落。
ただ、その後は買戻しが入り水準を回復。終値は129.50円であった。今後の英ポンド円は、混迷する離脱問題を考え戻り売りを予想する。上値の目処は130.00円で、短期的な下値目標は8/26安値128.15円だろうか。下値を下抜けてしまった場合は、8/12安値126.54円が視野に入ってくる。
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