引き続き上値の重い展開か

日経平均は3日ぶり反落。28日の米国市場では、原油相場の上昇や一部主要企業決算が好感され、主要3指数は揃って反発。
軟調な出足となったアジア株式市場にて底堅さが意識されると、短期筋による指数先物に対する買い戻しの動きも意識され、日経平均は下げ幅を縮小する展開となった。
 
5日線に上値を抑えられており、2万500円処が抵抗として意識されている。また、本日は大引けでTOPIXリバランスとJPX400の銘柄入れ替えに伴う需給材料があったにもかかわらず、売買代金は1.6兆円と依然として2兆円を下回っており、参加者が限られている状況だった。
 
■日経平均は3日ぶり小反落、米株高で心理改善も買いは続かず
■9月1日の米国による対中関税第4弾発動を前に物色意欲低調
■英国EU離脱に絡む不透明感や為替の円高も買い手控え材料に
■水産や石油株が堅調だが、サービスなど中小型の内需株が弱い
■JPX400のリバランスという特殊要因加わるも超閑散続く
 
明日は取引開始前の午前8時50分に7月の鉱工業生産指数が発表されるが、米中摩擦問題の影響がどの程度反映されるかが注目される。
2カ月ぶりの増加が予想されているものの警戒は必要だ。
週末要因も考慮するとあまり無理はできない相場となりそうだ。
まして、9月1日にトランプ米政権による対中追加関税第4弾が発動される見通しにあり、これを来週の株式市場がどう受け止めるかを見極めたいという雰囲気は避けられない。
 
 
■テクニカル・ポイント(29日現在)
 
21236.84  均衡表基準線(週足)
21112.02  75日移動平均線
21112.02  13週移動平均線
21069.90  均衡表雲下限(週足)
21036.93  均衡表雲下限(日足)
20966.92  均衡表基準線(日足)
20966.92  均衡表転換線(週足)
20831.25  25日移動平均線
20816.01  ボリンジャー:-1σ(26週)
20710.91  新値三本足陽転値
20673.09  ボリンジャー:-1σ(13週)
20499.40  6日移動平均線
 
20460.93  ★日経平均株価29日終値
 
20452.48  均衡表転換線(日足)
20354.99  ボリンジャー:-1σ(25日)
20331.27  ボリンジャー:-2σ(26週)
20234.16  ボリンジャー:-2σ(13週)
19878.73  ボリンジャー:-2σ(25日)
19846.54  ボリンジャー:-3σ(26週)
19795.24  ボリンジャー:-3σ(13週)
19402.48  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
ローソク足は下ヒゲを出したが、終値は下降する5日線を下回り、売り買いの拮抗状態を示した。
ボリンジャーバンドでは、3日連続で-1σを上回って推移したほか、RSI(14日ベース)は48.54%(昨日は47.40%)と中立圏中央の50%に接近し、ともに弱気圏からの離脱トレンドを保った。
 
■東証主体別売買動向
東京証券取引所が29日発表した8月第3週(8月19~23日)の投資部門別売買動向(東京・名古屋2市場、1、2部など)は、現物の海外投資家が402億9348万円と4週連続で売り越した。前週は3035億7194万円の売り越しだった。
 
なお、先物ベース(日経225とTOPIXの先物・mini合計)で外国人は1016億円と4週ぶりの買い越し。現物・先物の合計では613億円と4週ぶりの買い越し(前週は4293億円の売り越し)だった。
 
現物では、個人投資家は1314億5610万円と4週ぶりの売り越し。信託銀行は11億8870万円と2週連続の買い越しだった。事業法人は1076億8792万円と8週連続で買い越した。
この週の日経平均株価は終値ベースで292円(1.4%)上昇している。
 
 
 
 

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