反発その後、もみ合いか

30日の日経平均株価は反発しそうだ、その後、もみ合いとなりそう。
日経平均株価予想レンジは、2万500円-2万800円。
29日の米国株式は貿易問題を巡る米中の対立が緩和に向かうとの期待からが大きく上昇、朝方は買い先行のスタートとなろう。
SOX(フィラディルフィア半導体株)指数が続伸していることから、半導体関連銘柄に注目が集まりそうだ。市場では日経平均は前日から200円あまり上昇し、前週末の水準となる2万0710円が戻りのメドになるとの見方がある。
 
為替相場は、ドル・円が1ドル=106円台の半ば(29日終値は106円10-11銭)、ユーロ・円が1ユーロ=117円台の後半(同117円58-62銭)と、落ち着いた動きとなっていることも支えとなりそう。だた、週末と月末が重なることから、取引時間の後半にはポジション調整の売りで上値が重くなることも想定される。
 
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所終値比245円高の2万705円だった。
 
個別ではソニーに注目だ。29日には自社株買いに応じる形で保有するオリンパスの全株を売却すると発表した。オリンパス株の売却は物言う株主で知られる米投資ファンドのサード・ポイントが求めていた。株主提案の受け入れに積極的になり、株主価値向上に向けた取り組みが進むとの思惑から買いが先行しそうだ。
 
取引開始前には経済統計の発表が集中する。経済産業省が7月の鉱工業生産指数を公表する。QUICKがまとめた民間予測の中心値は前月比0.3%増だ。
大きな落ち込みとなった6月(3.3%減)からの改善は鈍いが、電子部品・デバイス工業では在庫調整が進んでおり、半導体市況の底入れ期待が高まれば東エレクなど関連株への買いにつながるとみられる。総務省は7月の有効求人倍率、経産省は7月の商業動態統計速報を発表する。
 
 
【好材料銘柄】 
 
■ディー・エヌ・エー <2432>
スマートフォン向けゲーム「ポケモンマスターズ」を8言語で配信開始。
 
■ウインテスト <6721> 
ECGとPPGを用いたカフレス血圧推定法を和歌山大学、TAOS研究所と共同開発する。
 
■東京ドーム <9681>
上期経常を一転6%増益に上方修正、通期も増額、配当も4円増額。
 
■アクロディア <3823> 
E.MIRAI社との損害賠償請求訴訟及び反訴で和解が成立。これに絡み、19年8月期第4四半期に特別利益4000万円が発生する。
 
■デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 <4576> 
緑内障・高眼圧症治療剤「WP-1303」の導出先である わかもと製薬 <4512> が国内第3相臨床試験(比較試験・併用試験)を開始する。
 
■オリンパス <7733>
発行済み株式数(自社株を除く)の6.22%にあたる8500万株(金額で990億2500万円)を上限に、8月30日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。
 
■ストライダーズ <9816>
発行済み株式数(自社株を除く)の1.73%にあたる15万株(金額で6000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は9月2日から11月29日まで。
 
■霞ヶ関キャピタル <3498>
SBIソーシャルレンディングらとアパートメントホテル開発で業務提携。
 
■CRI・ミドルウェア <3698>
日本最大のゲーム開発者会議「CEDEC 2019」で音声データから自然な口の動きを自動生成する音声解析ミドルウェア「CRI ADX LipSync」を紹介する。
 
■ディー・ディー・エス <3782>
万能認証基盤「Themis」の生体認証に新たに顔認証機能を追加し、Chromebookへのログイン機能に対応したバージョンアップ版を提供開始。
 
 
 
【主な経済指標・スケジュール】

【国内】
30(金)
7月完全失業率(8:30)
7月有効求人倍率(8:30)
8月都区部消費者物価指数(8:30)
7月商業動態統計(8:50)
7月鉱工業生産(8:50)
7月住宅着工統計(14:00)
《決算発表》
アイ・ケイ・ケイ、東和フード、大和コン、トリケミカル、ダイサン、ACCESS、共和工業、巴工業、内田洋、アインHD
 
【海外】
米7月個人消費支出・個人所得(21:30)
 
 

※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

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