方向感に欠ける展開

【本日ポイント】
日経平均は急反発、自動車や銀行株など買われる
NYダウは大幅続伸、米中貿易協議への期待高まる
先物などに買い戻し流入、売買代金は13日ぶりに2兆円回復
村田製やキーエンス、ファナックなど値がさ株が堅調
サウジアラムコの東証上場観測報道で日本取引所など高い
 
 
今週は、上げ下げあったが週間では横ばい。
米中対立激化懸念が高まり前週末のダウ平均が600ドルを超える下落となったことから、週初の日経平均は大幅安。2万100円台まで下落して直近安値に迫った。
マザーズ指数など新興市場は弱めの動きが続いた。米債券市場では逆イールドが拡大し、景気後退への警戒はくすぶり続けた。
 
しかし、米中双方から歩み寄りを示唆する材料も出てきたことから米国株はしっかりとした動きが続き、これに後押しされる格好で日本株も値を戻した。日経平均は週間では6円の下落となったが、週初の発射台が低く週足では2週連続で陽線を形成した。
 
来週は、方向感に欠ける展開が続くと予想する。
日経平均の週間上昇は達成できなかったが、足元で抵抗となっていた5日線や2万500円を上回り、2万700円台まで上昇した。来週はすぐ上に控えた25日線(2万789円、30日時点)を上回ることができるかが焦点となる。
 
9月2日がレーバーデーで米国ほか多数の市場が休場。そして週末には8月米雇用統計を控えるスケジュール。ジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長講演では次回の利下げに関する新たな手がかりは得られなかっただけに、米雇用統計を前にしては様々な思惑が交錯しやすい。
米国では雇用統計の前にも8月のISM製造業景気指数、非製造業指数、7月貿易収支など注目指標が多い。9月1日には米国が中国に「対中関税第4弾」を発動するが、両国がこの先どう立ち回るのか、関連ニュースに神経質となる状況は続く。
ただ、株高となればトランプ大統領が交渉で強気に出るとの警戒が高まるほか、9月の利下げへの期待が低下する。一方、株安となれば利下げ幅拡大や景気刺激策への期待が高まる。結局、米雇用統計を見極めるまでは動きづらいという見方が強まりそうで、上下に振れながらも週間では水準はそれほど大きく変わらないと考える。
 
先物では現在、裁定売り残が過去最高水準に積み上がっており(裁定買い残の3倍)、一時的にでも買い戻しが入れば日経平均で2万1000円を超えて来ることも十分可能でしょう。ただ、あくまでも買い戻しが主導なので、仮に2万1000円を越えても持続的な株高となるのは難しいだろう
 
 
■テクニカル・ポイント(30日現在)
 
21226.71  ボリンジャー:+1σ(25日)
21130.74  13週移動平均線
21105.56  75日移動平均線
21069.90  均衡表雲下限(週足)
21056.36  均衡表雲下限(日足)
20966.92  均衡表転換線(週足)
20966.92  均衡表基準線(日足)
20839.54  ボリンジャー:-1σ(26週)
20789.16  25日移動平均線
20715.44  ボリンジャー:-1σ(13週)
20710.91  新値三本足陽転値
 
20704.37  ★日経平均株価30日終値
 
20512.13  6日移動平均線
20461.06  均衡表転換線(日足)
20368.97  ボリンジャー:-2σ(26週)
20351.61  ボリンジャー:-1σ(25日)
20300.13  ボリンジャー:-2σ(13週)
19914.07  ボリンジャー:-2σ(25日)
19898.40  ボリンジャー:-3σ(26週)
19884.82  ボリンジャー:-3σ(13週)
19476.52  ボリンジャー:-3σ(25日)
 

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