【後場寄り付き概況】
後場寄り付きの日経平均株価は前営業日比75円安前後と前場終値と比較してやや下げ幅を広げている。
午前の相場の下げが小幅にとどまり、日銀による上場投資信託(ETF)の買い入れ観測も見込めないとの見方から、買いの手控え要因となっている。
外国為替市場では、1ドル=106円20銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は高安まちまち。
シカゴ先物は朝方に2万400円まで下落幅を広げる局面もみられたが、現物市場への影響は限られており、短期筋の仕掛け的な動きだったようである。速い段階でショートカバーが入りやすい需給状況でもあり、日経平均は2万600円台での底堅さが意識されている。
個別では、花王と富士フイルムが安い。ソフトバンクG、ファストリ、トヨタ、ファナック、キーエンス、イオンが下げている。
一方、任天堂、ソニーは、東エレク、アドテストとスクリンが上げている。SOMPOとMS&ADが高い。村田製はしっかり。武田、アステラス薬は締まっている。
材料株物色に向かいやすく、マザーズ、JASDAQは上昇している。サンバイオは16%を超える上昇となり、マザーズ指数をけん引する格好であり、値動きの強い銘柄へは限られた参加者による資金が集中しやすい需給状況のようである。
