反発も不透明感は拭えず、英ポンド円。

[概況]

 
4日の欧米為替市場は、下落した英ポンド円を買い戻す動きが活発だった。理由は、英議会でジョンソン政権に離脱を延期させる法案の審議実施が、賛成多数で承認されたからだ。英ポンド円の値動きを見ると、まず欧州時間序盤は延期法案を巡る先行き不透明感から売りが優勢で、安値127.13円まで下落する。
 
しかし、反ジョンソン派の与党保守党議員が離党という報道が伝わり延期法案への期待感が高まると、一気に買い戻されて高値128.26円まで上昇するのだった。
 
さて、延期法案の審議入りで一段落と言いたいところだが、英ポンド円の先行き不透明感はまだ拭えそうにない。というのも、今回の合意なき離脱阻止の動きに対し、ジョンソン英首相は総選挙の実施を表明しており、英政治不安は今後も続くと思われるからだ。というわけで、今後の英ポンド円は上値が重い展開を予想する。上値の目処としては、20日移動平均線が位置する128.90円近辺を想定したい。

[提供:カネツFX証券株式会社]

 

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