5日の日経平均株価は続伸しそうだ。
日経平均株価の予想レンジは、2万600円-2万900円。
足元でくすぶっていた海外の不透明要因に関して好転が期待できる材料が相次いで出てきたことから、買いの勢いが強まる展開を予想する。
4日のNYダウ工業株30種平均は反発し、前の日から237ドル上昇して終えた。
香港での大規模デモや、英国による欧州連合(EU)からの「合意なき離脱」がいったん収束に向かうとの思惑から前日は世界的に株高となり、投資家心理が改善しやすい。
為替相場は、ドル・円が1ドル=106円台の前半(4日終値は106円23-24銭)と小動き、ユーロ・円が1ユーロ=117円台の前半(同116円77-81銭)と円安に振れている、株価指数先物を中心に買いが入りそうだ。
日経平均株価の25日移動平均線(4日時点で2万665円)を上抜くことが期待され、投資家心理の好転につながる可能性も見込まれる。
ただ、2万800円台に乗せれば、日経平均は取引時間中としては8月5日以来およそ1カ月ぶりの高値圏となる。信用取引で買った株式の含み損益の度合いを示す信用評価損益率のマイナス幅は、3月8日時点以来の大きさまで悪化していた。個人投資家などの戻り待ちの売りが出るとみられ、相場の重荷となりそうだ。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所終値比115円高の2万815円だった。
【好材料銘柄】
■エムスリー <2413>
日本経済新聞社が日経平均株価の構成銘柄の定期入れ替えを発表。10月1日からエムスリーが新規採用されることが決まった。除外となるのは東京ドーム <9681> 。
■パス <3840>
子会社ブロックシャイン・ジャパンがアリババ・クラウド社と業務提携。日本で開設を予定するブロックチェーンセンターの運営をアリババ・クラウドが技術面でサポートする。
■ヤフー <4689>
発行済み株式数の27.5%にあたる18億4227万3100株の自社株を消却する。消却予定日は9月30日。
■三城ホールディングス <7455>
発行済み株式数(自社株を除く)の0.98%にあたる50万株(金額で1億5000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は9月5日から12月30日まで。
■システム情報 <3677>
AIを活用した働き方支援サービスでエス・アンド・アイ社と協業。
■イーグル工業 <6486>
次世代の油圧ハイブリッドシステムとしてアキュムレータを用いたエネルギー回生システムを開発。
■カルラ <2789>
8月既存店売上高は前年同月比1.4%増と3ヵ月ぶりに前年実績を上回った。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
5(木)
30年国債入札
《決算発表》
積水ハウス、ハウスHD、ラクーンHD、ザッパラス、日ビュホテル、アルチザ、フジコーポ、スバル興
【海外】
米8月ADP雇用リポート(21:15)
米7月製造業受注(23:00)
米8月ISM非製造業指数(23:00)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
