[概況]
11日、欧米時間の外国為替市場における米ドル円は一時107.875円まで上昇した。中国財務省は米国の対中制裁関税の報復として発動した追加関税について、米国製品から潤滑油などの一部、16品目を適用対象から除外すると発表した。
中国は米国からの輸入品に対して、5000品目以上に追加関税を発動していることから、免税の対象品目はごくわずかではあるが、米中対立に対する警戒感は一段と和らぎ、米中貿易交渉に対する進展期待などから米ドル円は上昇したようだ。
その他、8月米生産者物価指数(予想:前年比1.7% 結果:前年比1.8%)など米経済指標が事前の予想値を上回ったことも米ドル買いを後押しか。テクニカル的には米ドル円は一目均衡表の雲(上限107.713円)を上抜け、三役好転が形成されていることから堅調な地合い維持が期待できそうだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]
