13日の日経平均株価は上値の重い展開か。
日経平均株価予想レンジは、2万1600円-2万1900円。
堅調な地合いが続き、12日のNYダウ工業株30種平均は7日続伸し、前日比45ドル高の2万7182ドルと、約1カ月半ぶりの高値で終えた。貿易問題を巡って米中が歩み寄るとの期待感が相場を押し上げた。朝方は買い先行のスタートとなりそう。
ただ、きのう12日の日経平均株価は、7月25日の高値2万1823円07銭を上抜いた後、目先的な達成感が出たもようで、上げ幅を縮小した。上昇ピッチへの警戒感や週末要因もあり、買い一巡後は、ポジション調整の売りに押される場面も想定される。
3連休を控えた売りも出やすい、心理的節目の2万2000円が上値抵抗線となるだろう。
一方的に上値を追う展開にはなりづらそうだ。
きょうは株価指数先物・オプション9月物の特別清算指数（SQ）算出がある。市場ではSQについて「順調に期先への乗り換え（ロールオーバー）が進んでいる」というが、通過後は先物に売りが出やすいとの見方もある。
外国為替市場では、ドル・円が１ドル＝108円台の前半（12日終値は107円90-91銭）、ユーロ・円が１ユーロ＝119円台の半ば（同118円88-92銭）と円安方向に振れている。投資家のリスク回避姿勢の後退で円がドルやユーロに対して下落した。
シカゴ日経平均先物１２月限の円建て清算値は、12日の大阪取引所終値比45円高の2万1675円だった。
日程面では、きょうはメジャーSQ算出日。7月の鉱工業生産確報値。海外では韓国、中国（上海・深セン）、台湾は休場となる。米国では8月の小売売上高、9月の消費者態度指数などの発表がある。
【好材料銘柄】
■エスプール <2471>
9月30日現在の株主を対象に1→5の株式分割を実施。最低投資金額は現在の5分の1に低下する。
■ミサワ <3169>
20年1月期第2四半期累計(2-7月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の5億0600万円に急拡大し、従来予想の2億3600万円を上回って着地。
併せて、通期の同利益を従来予想の3億7800万円→5億6500万円(前期は3億5900万円)に49.5％上方修正し、増益率が5.3％増→57.4％増に拡大する見通しとなった。
■ジェイ・エス・ビー <3480>
11-7月期(3Q累計)経常は12％増益・通期計画を超過。また、発行済み株式数(自社株を除く)の1.04％にあたる5万株(金額で2億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は9月13日から10月31日まで。
■ＳＫＩＹＡＫＩ <3995>
20年1月期第2四半期累計(2-7月)の連結経常利益は前年同期比30.4％増の9000万円に拡大したが、通期計画の2億6500万円に対する進捗率は34.0％にとどまり、前年同期の40.1％も下回った。
■アイビー化粧品 <4918>
黒ニンジンを含有する皮膚化粧料に関する特許を取得。
■エスユーエス <6554>
今期配当を7円で5期ぶり復配へ。
■ラ・アトレ <8885>
今期経常を5％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も11円増額。
■シルバーライフ <9262>
19年7月期の経常利益(非連結)は前の期比48.0％増の10億円に拡大し、20年7月期も前期比6.8％増の10.7億円に伸びを見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。8期連続増収、7期連続増益になる。また、9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
■日本テレホン <9425>
5-7月期(1Q)経常は黒字浮上・上期計画を超過。
■農業総合研究所 <3541>
レシピ動画サービス「クラシル」を運営するdelyと業務提携。
■ネオジャパン <3921>
上期経常が12％増益で着地・5-7月期も42％増益。
■ブラス <2424>
今期経常は26％増益へ。ハワイウエディング事業に参入
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
13（金）
メジャーSQ
《決算発表》
丸善ＣＨＩ、鳥貴族、ブシロード、サンバイオ、モルフォ、エニグモ、クロスプラス、エイチーム、Ｍマート、フィット、土屋ＨＤ、フルスピード、カイカ、プラネット、新都ＨＤ、ツクルバ、ジェネパ、バルニバーヒ、リーガル不、フリービット、バリュゴルフ、ＳＹＳＨＤ、ジャストプラ、スマレジ、トビラシステム、ファーストロジ、ウエスコＨＤ、ＨｙＡＳ＆Ｃｏ．、ヤーマン、ウインテスト、ＭＳＯＬ、３Ｄマトリックス、クロスフォー、オービス、総合商研、ＭＩＣＳ化学、ナイガイ、アルデプロ、明豊エンター、ギフト、ＯＳ映、ナガノ東
【海外】
米8月輸出入物価指数（21:30）
米8月小売売上高（21:30）
米7月企業在庫（23:00）
休場：中国、台湾、韓国
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
