[概況]
25日の東京外国為替市場は、豪ドル円の下落が目立った。
きっかけは、ロウ豪中銀総裁の発言である。
詳しくは「必要があれば再び緩和する考えがある、金利は低金利が長期間続くと予想するのは妥当」との発言で、これにより豪中銀の早期利下げ観測が強まり豪ドルに売りが集まった。
豪ドル円の動きを見ると、売りの動きは上記の発言が伝わった直後から活発で、水準を75.50円から75.30円まで切り下げる。
欧州時間に入ると、一段と売り込まれる場面があり、安値を75.255円としている。
この後の豪ドル円は、下落が継続すると予想する。
なぜなら、日足チャートが20日移動平均線(75.70円近辺))を明確に下抜け、地合いの悪化がうかがえるからだ。
下値としては一目均衡表の雲の下限(75.00円近辺)を想定したい。
さて、この後はECB理事会に注目だ。
今回の理事会で金融政策の変更はないとの見方が大勢だが、声明で次回の利下げや追加緩和が言及されればユーロの売りが活発しそうだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]
