26日前引けの日経平均株価は4日ぶり反落した。前日比109円26銭安の2万1647円29銭で取引を終了した。
前日の米国株式市場が下落したことや、東京株式市場が前日に約2カ月半ぶりの高値で終えたことを受け、利益確定売りが優勢となった。
中国株が軟調に始まったことも投資家マインドを悪化させ、下げ幅は一時150円を超えた。
前日に上げが目立ったアドテストなど半導体関連に海外ヘッジファンドの売りが目立ったことや、低調な決算を発表した銘柄が売られ相場の重荷となった。
一方で、為替が前日大引け時点と比べて円安に進んだことや、医薬品や情報・通信など景気変動の影響を受けにくい銘柄が買われたことが相場を支えた。
市場からは「海外株安に加え、ここ最近の上昇や週末要因で利益確定売りが広がったようだ。上値の重さが意識されるが、一方で下値には買いが入ってくる。ただ、来週は米中貿易協議やFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、イベントにらみで神経質な展開になろう」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は反落し、7.96ポイント安の1569.89だった。JPX日経インデックス400も反落した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9071億円、売買高は4億8327万株だった。値下がり銘柄数は1517、値上がりは543、変わらずは91だった。
業種別株価指数(33業種)では、非鉄金属、機械、証券・商品先物取引業の下落が目立った。上昇は陸運業、医薬品、精密機器など。
個別では、4~6月期業績の大幅減益と人員削減など合理化を発表した日産自動車が下落した。東京エレクトロンやディスコ、SUMCO、スクリンなども安い。TDKと日東電、日清粉Gの下げも目立つ。トヨタ自動車やキーエンス、村田製作所、太陽誘電が売られた。
半面、中外薬や塩野義、第一三共が上げた。富士通、NEC、ソニー、キヤノンが買われた。4~6月期決算が好調だったエムスリーが値を上げた。
東証2部株価指数は6日ぶり反落した。前日比11.14ポイント安の6693.36ポイントだった。
出来高8820万株。値上がり銘柄数は142、値下がり銘柄数は222となった。
個別では、明豊ファシリティワークス、アサヒ衛陶、キクカワエンタープライズ、大和が年初来安値を更新した。サイバーステップ、児玉化学工業、東京ラヂエーター製造、アドテック プラズマ テクノロジー、パシフィックネットが売られた。
一方、篠崎屋、ジー・スリーホールディングス、情報企画、伊勢化学工業、神鋼鋼線工業など7銘柄が年初来高値を更新した。パス、ヤシマキザイ、NCS&A、スリープログループ、アゼアスが買われた。
