日経ジャスダック平均株価は反落した。終値は前日比6円9銭安い3471円08銭だった。
2019年4~6月期の決算発表が本格化しており、投資家の関心は東証1部銘柄に集まっている。こうしたなか、ロボット事業の受注改善が好感されたファナックの影響が波及したハーモニックやフェローテクといった半導体関連株が指数の押し上げに貢献したが、ジャスダック平均全般を押し上げるまでには至らなかった。
ジャスダックでは、東映アニメや環境管理など、業績発表を受けて前日に急伸していた銘柄に利益確定売りが出て指数を下押しした。
米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え積極的に持ち高を傾ける動きが乏しかった。
市場関係者は「新興企業市場は迫力を欠く展開に陥っている」と指摘していた。
ジャスダック市場の売買高は5176万株、売買代金は概算で267億円だった。
値上がり銘柄数は292、値下がり銘柄数は280となった。
個別では、ブロードバンドタワー、妙徳、オータケ、大塚家具、ながの東急百貨店など6銘柄が年初来安値を更新した。総合商研、東葛ホールディングス、川重冷熱工業、環境管理センター、オーエムツーネットワークが売られた。
一方、美樹工業、ヴィレッジヴァンガードコーポレーション、佐藤食品工業、エムケイシステム、ニューフレアテクノロジーなど11銘柄が年初来高値を更新した。SAMURAI&J PARTNERS、日本エマージェンシーアシスタンス、エヌエフ回路設計ブロック、nms ホールディングス、LCホールディングスが買われた。
