ポイントは108.60円近辺か、米ドル円。

[概況]

30日の東京外国為替市場は円買いが優勢だった。
背景には、発表された日銀の金融政策決定会合が挙げられる。
今回の会合では、物価の下振れリスクや世界経済の減速懸念を理由に、「極めて低い長短金利の水準を維持」する現状のフォワードガイダンスの期間延長が一部で予想されていた。
しかし、「少なくとも2020年春ごろまで」とする期間に変更はなく、会合は為替市場を失望させる内容になってしまった。
本日の為替市場は、その失望感によって円買いが活発になったというわけだ。
 
米ドル円は日銀の結果を受けて、それまで108.80円台だった水準を一時108.550円まで切り下げる。
中盤は下げ渋ったが戻りも鈍く、欧州時間に入った現在も米ドル円を買い戻そうとする動きは見られない。
 
さて、この後の米ドル円は108.600円近辺がポイントとなりそうだ。
なぜなら、同水準は一目均衡表の雲の上限という注目度の高いテクニカルポイントであるからだ。
仮に終値で同水準を上抜けていれば、米ドル円は底堅い相場付きとの判断ができそうか。
しかし、下抜けた場合は、一目均衡表の雲の下限(108.400円近辺)まで下値余地が残る相場付きとなりそうだ。

[提供:カネツFX証券株式会社]
 

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