[概況]
31日の東京外国為替市場は、豪ドル円が下落して上昇するという値動きだった。
まず下落の理由は中国の経済指標だ。
この日発表されたのは中国の製造業PMIで、好不況の判断基準である50を3ヶ月連続で下回る結果だった(結果:49.7 予想:49.7)。
この中国の景気減速懸念を加速させる材料により、中国と経済分野で結びつきが強い豪州の通貨に売りが集中し、豪ドル円は安値74.485円まで水準を切り下げた。
しかし、下落は一時的。
豪ドル円は安値後急速に買戻しが入り、その後高値74.900円まで切り返すのだった。
この上昇の理由は中国の指標の直ぐ後に発表された、豪州の消費者物価指数の予想を上回る結果である(第2四半期 前期比 結果0.6% 予想0.5%)。
これにより豪利下げ観測が後退し、豪ドル円は上昇したというわけだ。
さて、この後の注目材料は、なんといってもFOMCだ。
焦点は、0.50%の大幅利下げが実施されるかどうかである。
仮に大幅利下げとなった場合は、大きな混乱が予想されるため、発表前のポジションメイクは十分注意したい。
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