177円安と続落、米中摩擦、円高が重荷に

【寄り付き概況】

 
5日の経平均株価は続落して始まった。始値は前週末比177円18銭安の2万0909円98銭で、下げ幅は一時200円を超えた。
 
前週末のNYダウやナスダック総合指数がいずれも続落。米中貿易摩擦の再燃で世界的な景気減速への懸念が強まり、2日は米国株式相場や欧州主要国の株価指数は軒並み下落した。投資家心理が悪化し、売りが先行している。
 
トランプ米大統領が対中追加関税第4弾の発動を表明したことで中国側も報復措置をとる意思をみせており、両国の交渉が一段と難航している。国内企業の4~6月期決算が総じて低調ななか、リスクオフのドル売り・円買いもネガティブ材料で、目先1ドル=106円台半ばまで円高が進んでおり、輸出採算悪化への懸念から相場全体の重荷となっている。
 
寄り付き時点で業種別では33業種中、小売を除きほぼ全面安、値下がりで目立つのは化学、保険、電気機器など。
 
個別では、トヨタ、ホンダがさえず、東エレク、日本電産が売られ、キヤノン、キーエンス、任天堂は軟調。三菱商、住友鉱、JXTG、商船三井が値を下げ、神戸鋼は売り気配で始まった。三井住友、三菱UFJ、ソフトバンクGは安い。
 
半面、ファーストリテが底堅く、7&iHDが買われ、OLC、ZOZO、エムスリー、オリンパス、いすゞは堅調となっている。
 
225先物は、アムロ・ソジェン・三菱・GS・UBSが買い越し。
クレディ・ドイツ・メリル・JP・大和・パリバが売り越し。
TOPIX先物は大和・パリバ・モルスタ・野村・アムロ・ソジェンが買い越し。
GS・ドイツ・JP・クレディが売り越し。
 
テクニカル的にはベネ・ワン(2412)、日東紡(3110)、ミヨシ(4404)、参天(4536)、早稲アカ(4718)、オルガノ(6368)、ベイカレント(6368)、ユニシス(8056)が動兆。
 

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