【寄り付き概況】
25日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比47円92銭安の2万1238円07銭。ただ下値を探る動きは鈍く、一時上昇に転じる場面もある。
東証1部全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は、1.34ポイント安の1546.40で始まった。
トランプ米政権は24日、イランに対する追加経済制裁を発表し、最高指導者のハメネイ師などを制裁対象に指定した。中東をめぐる地政学リスクへの懸念からリスク回避の円買い・ドル売りが進み、日本株相場の重荷となった。業種別では鉱業や自動車が安い。
下値を売り込むほどのインパクトはなく、全体は狭いレンジでの弱含み推移が想定される。売買代金の低調が際立ち、市場参加者不足で手掛かり材料も少ないなか、為替の動向や中国・上海株の値動きなどが影響を与える可能性もある。
寄り付き時点で業種別では33業種中、14業種が高く、値上がり上位に陸運、鉄鋼、食料品など。一方、値下がりで目立つのは鉱業、石油、不動産など。
個別では、ソニー、任天堂、東エレク、SMCも下落。トヨタが甘く、スズキも軟調。三菱UFJ、みずほFGは弱含み。JTの売りが膨らみ、ファーストリテもさえない。
半面、キヤノン、村田製が小高く、キーエンスはしっかり。ソフトバンクG、KDDIは強含み。すかいらーHD、ロイヤルHDも堅調となっている。
225先物は、大和・UBS・モルスタ・アムロ・みずほが買い越し。
野村・ソジェン・GS・ドイツ・パリバが売り越し。
TOPIX先物は日興・みずほ・UBS・アムロが買い越し。
JP・モルスタ・メリルが売り越し。
テクニカル的には、東亜建設(18885)、コシダカ(2157)、八洲電(3153)、トクヤマ(4043)、リケンテク(4220)、IBJ(6071)、エンシュウ(6218)、荏原実(6328)、日トリム(6788)、古野電(6814)、IMAGICAG86879)、市光工(7244)、大建工(7905)、菱洋エレ(8068)、東陽テク(8151)、オリ(8591)、ブックオフ(9278)が動兆。
