波乱なスタートか、来週の為替市場。

[概況]

28日の外国為替市場は、各通貨とも方向感に欠ける展開だ。理由は、米中首脳会談が明日に控え、早くも様子見ムードが広がっているからである。米ドル円は高値107.830~安値107.555円内での取引で、欧州時間に入っている現在は107.60円近辺を推移している。さて、注目の米中首脳だが、ポイントは米国の対中関税「第4弾」の発動が見送られる方向で合意に至るかだ。
トランプ米大統領からは発動回避も可能とする旨のコメントが伝わっているものの、一方で「どのような結果になっても満足だ」と強気な態度は崩していないため、交渉が決裂する可能性も十分にあり得る。
 
何にせよ、結果は終わってみないとわからないわけなので、この後も様子見ムードは続きそうだ。それよりも注意したいのは、週明けの為替市場である。なぜなら、会談の結果を受けておそらく上下どちらかに大きく振れてスタートする可能性が高いからだ。そのため、そうした乱高下に備えるのであればポジション整理は早めに済ませておきたい。

[提供:カネツFX証券株式会社]
 

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