290円大幅高、米中の対立激化回避で買い

【寄り付き概況】

7月1日の日経平均株価は、前週末比290円35銭高の2万1566円27銭と大幅に反発してスタートした。
取引時間中としては5月10日以来、約1カ月半ぶりに2万1500円を上回った。
 
6月29日の米中首脳会談は当面の対中制裁関税の引き上げ見送りで合意した。米企業による中国の情報通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への部品販売も一部認める方針に転じ、村田製などファーウェイと取引があるとされる電子部品株に好感した買いが集まっている。
 
取引開始前に日銀は、6月の全国企業短期経済観測調査(短観)を発表した。企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業・製造業がプラス7と、前回調査のプラス12から悪化した。QUICKがまとめた市場予想の中央値であるプラス9を下回った。「多少の下振れは織り込まれており、株価への影響は限定的」との声があった。また、大企業製造業の19年度想定レートは、1ドル=109円35銭となっている。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上昇している。
 
寄り付き時点で業種別では33業種全面高で、値上がり上位に海運、証券、ガラス土石、金属製品、石油など。
 
個別では、指数寄与度の高いソフトバンクグループ(SBG)やファーストリテが高い。トヨタ、ホンダの自動車株や、ファナックや安川電も堅調。コマツ、ダイキンが値を上げ、東エレク、アドバンテス、村田製、TDK、ソニーは反発している。JFE、住友鉱、三菱UFJ、三井住友、日本郵政は高い。武田、資生堂、ZOZOも上昇している。
 
一方、JT、サントリーBFがさえず、リクルートHD、ニトリHD、千代建が安い。JSRは続落している。

225先物は、アムロ・GS・パリバ・日興・ソジェンが買い越し。
野村・クレディ・シティ・メリル・JPが売り越し。
TOPIX先物はバークレイズ・モルスタ・みずほ・シティが買い越し。
ドイツ・野村・クレディ・メリル・GS・ソジェンが売り越し。
 
テクニカル的には、佐田建(1826)、甜菜糖(2108)、林兼産業(2286)、コア(2359)、カワチ薬(2664)、イチカワ(3513)、フィックスタ(3687)、朝日ネ(3834)、eBASE(3835)、パイプド(3919)、ノムラシス(3940)、東邦シス(4333)、日油(4403)、ワタベ(4696)、日オラクル(4716)、デザインワン(6048)、ウチヤマ(6059)、アイダ(6118)、富士ダイス(6167)、SMC(6273)、化工機(6331)、日機装(6376)、NEC(6701)、日伝播(6779)、ヨコオ(6800)、キーエンス(6861)、ローム(6963)、フタバ(7241)、シンシア(7782)、東エレ(8035)、新光商(8141)、郵船(9101)、商船三井(9104)、アイドマ(9466)が動兆。
 
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次