[概況]
1日の欧米為替市場は、ユーロ円が下落した。下落の理由は、ユーロ圏の景気見通しの悪化を示唆する指標結果である。詳しくはユーロ圏および独国の製造業PMIで、いずれも予想を下回る結果であった(ユーロ圏 結果:47.6 予想:47.8 独国 結果:45.0 予想:45.4)。値動きを見ると、まず欧州時間序盤に上記の指標結果を受け、水準を122円台後半から122円後半まで切り下げる。
その後、123.00円まで回復させる場面もあったが、NYダウが上昇幅を縮小させるとリスク回避姿勢が高まり再び売られる展開に。結局、NY時間終盤では一時122.340円まで下落し、本日の安値を更新した。
さて、この後のユーロ円は上値が重い展開を予想する。なぜなら、このとことECBの関係者から追加緩和の可能性を示唆する発言が相次いでいたが、今回の指標結果によって追加緩和の流れが一層強まったからだ。上値の抵抗帯としては5/21高値123.710円辺りを、下値は20日移動平均線(122.10円近辺)を想定する。仮に20日移動平均線を下抜けた場合は、6/3安値120.765円が次の下値目標となりそうだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]
