24円高と小幅続伸、売買代金は閑散続く

2日前引けの日経平均株価は続伸した。前日比24円82銭高の2万1754円79銭で前場の取引を終了した。
 
日経平均は前日に454円高と令和に入り最大の上げ幅を記録しており、本日は米国株の伸び悩みなどを背景に利益確定の売りが先行し、30円安からスタート。
 
「米通商代表部(USTR)は1日、欧州連合(EU)に対する追加関税のリストを発表した」と伝わり、米国発の貿易摩擦による先行き懸念が改めて意識されたことも相場の重荷となった。新たな材料に乏しいなか、売り一巡後は米国株などに対する出遅れ感を意識した買いも断続的に入り、前日終値を挟んだ値動きが続いた。
 
主力株の上値は重いものも目立つ。中小型株に買い優勢となるものが多い。ただ、日経平均は狭いレンジでの値動きで売り買いとも様子見ムードが強い。前場の売買代金は9000億円を下回るなど閑散商状が続いている。
 
市場では「上値が重かった」と受け止める声があった。前日の取引時間中の高値を8円ほど上回ったことで、「買い意欲は強い」と前向きに評価する声もあった。
 
東証株価指数(TOPIX)は、2.50ポイント高の1587.35だった。JPX日経インデックス400も小幅続伸した。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で8551億円、売買高は4億6892万株だった。値上がり銘柄数は1226銘柄、値下がり812銘柄、変わらず111銘柄だった。


業種別株価指数(全33業種)はその他製品、電気機器、輸送用機器が上昇し、小売業、銀行業、鉱業は下落した。
 
個別では、患者本人以外のiPS細胞を使ったがん免疫治療薬の開発を始めると発表した富士フイルムが高い。東京エレクトロン、SCREENホールディングスが上昇し、日立製作所、富士通、東芝も買われた。三菱商事、スズキ、京セラも値を上げた。日本鋳鉄管はストップ高となり、システムインテグレータ、象印マホービンなども物色人気となった。
 
半面、ZOZOが安く、ファーストリテイリングも軟調だった。資生堂、ユニチャームも値を下げた。日本アジア投資、フリービットが大きく売られ、東邦チタニウム、関西ペイントなども下落した。国際石開帝石やJXTGの下げも目立ち、日電産やクボタ、SMCが売られた。
 
東証2部株価指数は5日続伸した。前日比46.48ポイント高の6718.68ポイントだった。
出来高4608万株。値上がり銘柄数は205、値下がり銘柄数は165となった。
 
個別では、カワセコンピュータサプライが一時ストップ高となった。エスプール、フォーシーズホールディングス、FRACTALE、セコム上信越、エス・ディー・エス バイオテックなど9銘柄は年初来高値を更新した。川澄化学工業、Abalance、ナラサキ産業、野崎印刷紙業、TBグループが買われた。
 
一方、アクロディア、ビットワングループ、誠建設工業、リミックスポイント、ユーピーアールが売られた。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次